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1.渡辺先生ってどんな人?

Q1.渡辺先生は政治学を専門にされていますが、なぜ政治について研究しようと思ったのですか?

「最初は法律の勉強をするつもりで法学部に入ったのですが、アルバイトをしながら山登りや旅行をしていて、ひと月ほどネパールに行ったことが一つのきっかけになりました。当時のネパールでは、日本で学生がアルバイトをして稼ぐ程度でも現地のお金持ちの人と同じような暮らしができてしまうほど、生活水準に格差があり、最初は喜んでいたのですが、数日いたら、「これってどうなんだろう」と思うようになりました。そういう世界各国の状況とか、日本の社会問題を見たり聞いたりしているうちに、その基にある「理不尽さ」や「不公正さ」はどこからくるのだろうという疑問が湧き、政治学に興味をもちました。それと、大学のゼミのグループ発表で北欧の社会保障のことを勉強したのも、その後の研究テーマを選ぶきっかけになりましたね。」

Q2.先ほどお話にも出たのですが、山登りや旅行がお好きなんですか?

「見かけによらず、と言われるかもしれませんが、外に出るのは好きです。旅行や山登りもそうですし、一番の楽しみは魚釣りです。」

Q3.渡辺先生はどのような学生でしたか?またどのような学生時代を送られていましたか?

「基本的には部活中心でした。「ワンダーフォーゲル部」という、自然の中に入って歩き回るタイプの山登りの部に所属していて、アルバイトをして費用をためては山に行く、という生活でした。ただ、一方で、何か自分の視野を広げるような活動もしたいということで、ある先生に顧問をお願いし、友達や先輩と本を読む会をつくっていました。
また、山登りなどであちこちに出かけ、いろんなものを見てやろうという積極性はあったと思いますし、国内各地や他の国についても知りたいという気持ちがあったので、好奇心が旺盛な学生だったとは思います。
アルバイトもたくさんしました。家庭教師や塾講師のほうが効率はいいのですが、大学の4年間は、ものを売る仕事や、引っ越しの作業とか、自分の向き不向きを確認するためにも、いろんなアルバイトをしました。社会勉強にもなりましたしね。」

Q4.最近のマイブームは何かありますか?

「仕事以外では、魚釣りのことを考えている時間が多いと思います。10年くらい鮎だけを追いかけていた時期もありましたが、いまは海に行くことが多いです。魚釣りという趣味は、魚の種類と釣り方を変えれば、ほとんど無限に楽しめます。料理して食べるのも好きなので、そのために釣りに行くこともあります。例えば、オイルサーディンを作るためにイワシを取りに行くとか。最高の状態で持ち帰るために、釣ったらすぐ塩分を調整した氷水にいれます(笑)。
あとは、時間があれば、映画も見ますね。ゼミの教材に使ったりもします。」

Q5.どのような映画を観られるのですか?

「どちらかというと、いわゆるミニシアター系でマイナーなものを観ています。小さい映画館の情報をわりとよくチェックしていて、外国映画も含めて、ドキュメンタリーや、スポーツや音楽関連の伝記映画とかも観ます。最近だと、ジャニス・ジョプリンという歌手の記録映画がよかったですね。」



2.渡辺ゼミってどんなゼミ?

Q1.渡辺ゼミでは、本の要約や書評を行っていると聞いたのですが、現在は具体的にどのような活動をおこなっていますか?


まず、ゼミは「練習の場」で、みんながそれぞれに自分の力を磨くところだと思っています。ただ、一人ではできないこともあり、例えば今の2回生のゼミでは、いずれ自分たちでテーマを見つけてグループ報告や個人研究に進んでもらう前提で、最初の半年は、社会科学のものの見方や考え方を共有するために「読んで、考えて、書く」という基礎づくりに取り組みました。短めの文章をしっかりと読み、それについてきちんと書くことができるようになってほしいと思いながら、テキストを選び、提出された課題についてはすべて添削しています。
これまでのゼミ生の研究テーマは、僕の専門との関係もあって、政治学の中でも、選挙や政党など民主政治の基本的な枠組みに関することや、教育・福祉・労働など生活関連の政策に関わるものが多くなっていますが、できるだけ参加者の興味・関心を尊重するようにはしています。
その他にも、上回生を含めて、半年に1回くらいのペースで映画を題材にして考える授業を行っていますし、今はまだ実現できていませんが、講師を呼んだり、自分たちが外へ出かけていったりということもしてみたいですね。」

Q2.渡辺ゼミにはどんな学生がいますか?

「僕はまだ龍谷大学へきて4年目で、1年目、2年目は人があまり集まらなかったのですが、3年目、4年目になるとゼミ生も増えてきて、今は3回生が10人、2回生が16人います。慎重な人から大胆な人、全体の調和を重視する人もいれば個人の意見を強く主張する人もいるし、本当に色んなタイプの人がいますね。」

Q3.渡辺ゼミで身につけてほしいことは何ですか?

「読んだり聞いたりしたことについて、論理的に考え、それを言葉や文章にして相手にしっかり伝えることができる、という力を身につけてほしいですね。法学部で社会科学を学び、社会へ出ていく人たちは、役所や企業などどこで働くにしても、言われたことだけをこなすのではなく、その組織や部署をどう動かしていくか、ということも考えなければならない立場になります。そのときに、状況を正しく判断したり、他の人と協力して解決策を考えたりする、といった力が必要になります。ですから、政治学に関する知識はもちろんですが、卒業した後のことも重視して、自ら考える力を身につけてもらうことが目標ですね。」

Q4.最後に学生に向けて一言お願いします。

「文学や心理学などの人文科学が人の心の動きを見るのに対し、法律学や政治学といった社会科学は人が集まった社会の動きを見る、と対比されることがありますが、実際には社会科学を学ぶにあたっても「他者への想像力」が不可欠です。学生のみなさんの中には、自身の立場や感覚だけで善悪などを判断しようとする人が多いのですが、自分とは立場を異にする人がいるということをふまえて、その人たちの境遇への想像力をはたらかせてほしいし、そういう人たちの存在を知る努力をしてほしいと思います。」


3.インタビューを終えて

物静かで知的な印象の先生でしたが、アウトドアが好きな一面もあったり、また、学生一人一人をよく見てくれている先生なのだと感じました。初めて研究室にお邪魔して緊張しましたが、和やかな雰囲気でインタビューをすることができました。いずれまた、他の政治系ゼミの先生にもお話をうかがうことになりますので、ご期待ください。
次回の更新をお楽しみに。


【取材・記事】
法学部学生広報スタッフ LeD's
古 太恵人(法学部2年)
石田 聡子(法学部2年)


1.斎藤ゼミってどんなゼミ?

Q1.斎藤ゼミでは拘置所見学やディベートを授業でされているとお聞きしたのですが、今具体的にどのような活動をされていますか?

「いろいろですね。1つは、刑事訴訟法の代表的な問題点について、複数の班に分け、それぞれの班で調査し、意見を出して、議論するということをしています。
法律学の「答え」は1つではありません。むしろ、調査・議論する中で、複数の考えを共有すること、その複数の考えについて、さらに深く考え、自分なりの「正解」にたどり着こうとすることが重要です。いつもゼミ生に伝えているのが、1つの問題について、複数の思考ルートで考える能力が重要だということです。法律学は、1つの「正解」を覚える学問でもないし、自分と異なる考えを葬り去る学問でもないのです。1つの問題について、いろんな視点から考え、いろいろな「答え」を用意する、そこから自分なりの「正解」にたどり着くことが重要です。それが「考えること」だと思います。同級生たちと議論しながら、「考えること」ができるようになってほしいというのが1つの狙いです。2つ目は、法律の世界というのは非常に抽象的であるため実際に見て、聞いて、体験してみないとわからないことが多いのです。そういう意味では、教室だけで議論するには限界があります。実際に、法律が運用される現場、刑事訴訟法との関係では、裁判所、拘置所、そして刑務所などに触れて考えることが大事だと思います。誤判事件について、弁護団の協力も得て、調査し研究するという活動も、行っています。その他、模擬裁判や、いくつかの大学で行っている刑事法討論会の準備をするなどの活動を行っています。ただ、活動内容を固定しているわけではなく、ゼミ生の意見を尊重してみんなで決めています。」

Q2.斎藤先生は「ゼミ」をどのようなものと考えていますか。

「ゼミは、「特別な」講義であると思っています。これにはいくつか理由があります。1つは、ゼミ生自身は行動し考えて学んでいく場であるということです。一方的に教員が用意したものを受け取るのが、「普通の」講義でしょうけど、それとは決定的に違うのがゼミです。ゼミ生自身が学びたいことを設定して、自分たちで調べて学ぶ場なのです。もう1つは、ゼミにおける人間関係は、普通の講義では構築できない、特別なものだということです。同級生だけでなく、先輩や教員と、密接かつ特別な人間関係が築けるという場がゼミなのです。私も、一生のつきあいのある友人とゼミで出会いましたし、学問上の師匠ともゼミで出会いました。」

Q3.斎藤ゼミにはどんな学生が集まっていますか。

「ゼミの準備やゼミの時間に勉強する時は集中して取り組むし、それ以外の時間は、懇親会など、徹底して遊び楽しむ、すごくメリハリがある学生が多いです。」

Q4.「ここは他のゼミに負けないぞ」という点があれば教えてください。

「ゼミ生同士、そしてゼミ生と教員の仲の良さや団結力ですね。欠席する生徒もいないですし、ゼミ以外の時間でも教室でゼミ生同士いろいろ話したりするなど、団結力は斎藤ゼミの売りの1つだと思っています。もう1つは、メリハリの良さ・切り替えの早さですね。」

Q5.ゼミで学生に身につけてほしい能力は何ですか?

「1つは、消費者意識から脱却してほしいということです。最近の学生は、考える力が落ちているとか無気力だとかそんな意見があります。だけど、私はそんなことはないと思っています。やるべきことやその理由をしっかり説明すれば、すごくよく考え活動してくれます。ただ、自分が学生のときなどと比べると、「消費者」意識にどっぷり漬かっている学生が多いかなと思います。何かをしてもらうのを待っているし、「損」をしたくないと思っている。そのこと自体、直ちに悪いことではないのですが、それだけではダメだと思います。今の学生たちには、消費者意識とは別に意識・姿勢を身につけて欲しいと思っています。その姿勢とは、自身から何かを生みだし提供するという、主体的に思考・行動する意識・姿勢です。学生生活との関係では、消費者意識にどっぷり漬かった学生は、「答え」をすぐ欲しがります。そして、情報や知識をただ暗記することに走りがちです。しかし、それでは不十分です。知識や情報だけでは、思考・行動の推進力にならない。得られた知識や情報を、推進力・燃料としていかに使うことができるのかが大切です。まずは、目の前にある問題について、答えを欲しがるのではなく、複数の考え方を用意できるようトレーニングしてほしいですね。例えば、自分が思いつく考えに対して、批判的な考えを「あえて」してみましょう。さっき言ったように、大学の講義やゼミで身につけた知識や情報を知っているだけでは価値はありません。極論を言えば、ネットで検索すれば得られるものが多いので。交換可能なものは、価値が低いのです。これに対し、情報や知識を推進力・燃料とする能力(思考力・行動力)は、交換不可能な価値の高いものです。学生のみなさんには、この力を身につけて欲しいと思います。この力は、受動的な消費者意識では身につきません。知識や情報を推進力することを意識して欲しいですね。」



2.斎藤先生ってどんな人?

Q1.斎藤先生は、刑事訴訟法を専門とされていてその中で「証拠開示」について長年研究されているお聞きしたのですが、なぜ「証拠開示」について研究を行おうと思ったのか、きっかけなどがあればお願いします。

「学部では、刑事訴訟法ゼミに所属していたのですが、当時の刑事裁判は、検察官は、事件に関するほぼ全ての証拠をもっているのにもかかわらず、被告人の有利な証拠は出さないという状態でした。そのような状態は許されるべきではないという思いと同時に、なぜ日本ではこのような状態になってしまったのか、その理由を知りたいと考えるようになりました。学部卒業後に、大学院へ進学し、この疑問についてさらに研究してみたいというのがきっかけです。」

Q2.斎藤先生は学生時代どのような学生でしたか?

「う……ん。難しいですね。まじめな学生でなかったことだけは断言できます。アルバイト、サークル、友人と遊んだり飲み会をするというのが学生生活の大部分でした。元々、ガリ勉タイプではなかったことに加え、福岡という土地がすばらしく楽しくて、美味しい街だったことも理由かもしれません。それに、所属していたバスケットサークルの友人がみんな気が合う連中だったことも理由です。その友人たちとは、今でも仲良くしており、一生のつきあいです。特に1・2回生の頃は、講義への欠席も目立つ「不真面目」な学生だったと思います。ただ、単位は要領よく取っていました。そんな学生生活を送っていたのですが、3回生から始まったゼミがすごく楽しかったのが変化の始まりでした。そこから他の講義の受け止め方も変わってきたかもしれません。これに加えて、同じく3回生のときに受講した「法社会学」の講義が、日常の何気ない問題についてすごく考えさせられる内容で、本当におもしろかったのです。そのあたりから、法学の世界に興味を持ち始めたように思います。ちょっと、法学の面白さに気づくのが遅かったかもしれませんが・・・。」

Q3.大学の教員になろうと思ったのはなぜですか?きっかけになるエピソードがあればお願いします。

「大学院は、2年間の修士課程、その後3年間の博士課程からなります。私は、修士課程に進学するとき、実は大学教員(研究者)になろうとは思っていませんでした。修士課程で、もう少し勉強して公務員になろうかなと思っていました。ところが、3回生後半から少しずつ法学の世界に興味を持ち始めていましたし、大学院のゼミ形式の講義で、議論を重ねたり、いろいろ調べたりしていくうちに、研究者の世界に惹かれていくのを感じました。凝り性なので、徹底して調べて考えるのが合っていたのかもしれません。また、学部の刑事訴訟法ゼミの同級生も大学院に進学して、一緒に議論しながら研究できたというのもよかったと思っています。さらに、大学院の先輩がすごく優秀な方で、いろいろサポートしてもらいながら、研究の世界に少しずつ足を踏み入れていったのです。そんな中、日本刑法学会などの研究者の世界に触れる経験もして、研究者になりたいと思い、大学院の指導教官に「研究者になりたいです」と指導をお願いしました。」

Q4.先生は一昨年、ドイツに行かれていたとお聞きしたのですが、なぜドイツを選んだのですか。

「法学の研究では、外国法と比較しながら、日本の法律の特徴な問題点を確認し、その解決を考えるという方法が、1つのスタンダードなんです。そのとき、どの国を選ぶかが重要となります。私は、最初、アメリカ法を研究しようと思っていたのですが、同期の院生がイギリス法をやるというので、英米法とは異なる特徴を持つ大陸法に分類されるドイツをやろうと思ったのがきっかけです。最初は、ドイツ語を読むのも大変でした。ただ、結果的には正解だったなと思っています。ドイツ法の考え方は、肌に合うというか、非常に興味深いと思っています。諸外国の法律や制度の意味は、文献を読むだけではわかりません。法律は、それぞれの社会の根底にある考え方や価値観、習慣などと密接に関連するものです。それらを学ぶためには、その社会で暮らすのが1つの方法ですよね。そこで、一度生活してみようと思い、龍谷大学の研究員として、2014年から2015年にかけてドイツ留学してきました。」

Q5.ドイツでの思い出の場所や記憶に残っているエピソードなどがあれば教えてください。

「まずは、留学中に、ドイツがワールドカップで優勝したことですね。留学先は、大学しかない小さな街なんですが、ワールドカップ期間中は、ドイツの試合があるたびに色んな飲み屋や大学で大きなモニターを用意して、みんなでビール飲みながら応援しているんですね。大学の講義も休みになることがありました。誰も来ないので。ドイツが勝ち進むごとに、街のボルテージが上がっていくのを実感できるわけです。そして、ドイツ人のサッカー愛も実感できる。優勝したときは大変な騒ぎでした。旧市役所の前の大きな広場に、大勢集まって大騒ぎでした!当然私も参加しました。
2つめは、クリスマスマーケットです。ドイツ人にとってクリスマスってとても重要なイベントなんです。クリスマスマーケットは、各街・都市で、12月あたまから約3週間、ずっと開かれている市場です。そこにみんな、ほぼ毎日行くんです。名物は、ホットワイン。これを飲みながら友達と話したり、騒いだり。厳しい冬のなか、クリスマスマーケットで騒いで、クリスマスを待っている感じなんですね。いろいろな街・都市のクリスマスマーケットに行きましたが、どれもそれぞれ特色があって、すごくきれいな装飾などをしているのですね。ドイツ人にとって、クリスマスマーケットは本当に特別なんだなと感じました。先日、ベルリンでのクリスマスマーケットにトラックがつっこむという痛ましい事故がありましたが、本当にショッキングな事件だったと思います。
3つめは、ドイツ以外の国も行ったことです。イギリス、チェコ、イタリア、スペイン、オランダなどいろいろ行きました。それぞれ思い出や勉強できたことがあります。私は、有名なサッカーチームである「FCバルセロナ」のファンなのですが、FCバルセロナのホームスタジアム「カンプ・ノウ」で、チャンピオンズ・リーグの試合を見ることができたというのも思い出ですね。
最後に、留学先で、ドイツ人のみなさんに囲まれて、ドイツ語で研究報告したことです。いろいろ大変でしたが、なんとか最後まで、報告や質疑を乗り越えられて、ほっとしたのを覚えています。研究の思い出が少ないと思われるかもしれませんが、研究もしっかりしていましたよ。念のため強調しておきます(笑)。」

Q6.お酒がお好きだとお聞きしたのですが、どんなお酒を飲まれますか。

「色んなものを呑みますが、福岡で学生生活を送った関係で、芋焼酎が基本です。それに、ドイツに行ったこともあってビールも好きですね。でも、なんでも呑みますよ!
ドイツ留学中は、とにかくビールを飲みました。ビールの種類が多いので、いろいろ試しました。ヴァイツェンというビールが好きでした。あと黒ビールも。バンベルクという街にあるラオホビールは最高でした。」

Q7.ドイツにまた行きたいな。と思われますか?

「行きたいです!許されるなら、今日でも出発します(笑)」

Q8.ドイツの魅力などはありますか?

「ドイツのご飯は、日本と比べて特に美味しいわけでないし、サービスもよくありません。ドイツに行くことで、日本のすばらしさ、ご飯のおいしさや治安の良さ、サービスの質の高さを実感しました。例えば、ドイツのレストランのサービスには、最初、びっくりしました。水は有料だし、おしぼりもない。注文も全然取りに来ない。下手をすれば、客の目の前で、足を組んで座って、たばこを吸って休憩している。ただ、これになれると、日本のサービスは過剰なんだなと思うようになるのです。もしかしたら、これが、さっき言った過剰な「消費者意識」につながっているのかもしれない。ゆっくり注文を取りに来るのを待って、ゆっくり食べて、ゆっくり呑む。緩やかな時間の流れが、魅力の1つでしょうね。街並みもすばらしい。古くからの建物を大事にしながら、美しい街が造られているのが印象的です。
誤解を与えたかもしれませんが、ドイツの料理はまずいわけではありませんよ。好きで、よく食べていたものも多くあります。シュニッツェルというカツレツとかハクセという豚の脚をローストしたもの、さらにトルコのものですがケバブなどをよく食べていました。日本と比べて、肉と野菜自体はすごく美味しいと思いました。ただ、魚は・・・苦笑。パンやチョコも美味しかったですね。ビールはもちろんですが、食事もやはりドイツの魅力でしょう。」

Q9.最後に学生に向けて何かメッセージがあればお願いします。

「「楽しい」ということと「楽」は違うということを意識してください。ただ誰かが何かをしてくれるのを待つだけでは、「楽」でしかありません。「楽しい」とは言えないのです。「楽しい」という感覚・状態は、自分から行動しないと絶対に得られないものなんだと思います。そのためには、いろいろ考えたり行動しないといけない。自分のことを楽しくできるのは、他人じゃなくて、やっぱり自分自身なんですよ。「なにか楽しませてほしい」という姿勢では、楽しいという体験なんて絶対できない。そういう意味で、私は、学生のみなさんに学生生活を楽しんでもらいたいと思っています。どうやれば自分が楽しくなれるか、考え抜いてください!」



3.インタビューを終えて

率直にとても気さくな先生だと思いました。学生の目線にたって、学生に寄り添い、見守ってくださる。そんな「あたたかさ」を感じました。見た目はとてもクールな方ですが、大学生である私たちが社会に出ていく上で必要なこと、そして人として大切なことを教えてくださる「熱い」先生です。これが斎藤ゼミの人気の由縁ではないでしょうか。
次回の更新をお楽しみに。


【取材・記事】
法学部学生広報スタッフ LeD's
小山 夏美(法学部2年生)
嶋田 可菜(法学部2年生)


1.畠山先生ってどんな人?

Q1.畠山先生はご出身が神奈川県だとお聞きしたのですが、なぜ大学は出身地から離れた東北大学へ進学されたのですか?

「同じ高校に通っていた同級生は東京の大学への進学を希望するやつが多かった中で、僕はその頃から「人と同じことはしたくない」とか「人と違うことをしたい」といった考え方を持っていたので、地元から離れた東北大学に進学することを決めました。」

Q2.畠山先生は趣味の一つに「日本酒」を挙げられているのを拝見したのですが、お酒の中でも特に日本酒を好きになったきっかけやその魅力などについて教えていただけますか?

「これにはさっきの大学進学と重なる部分があって、お酒が飲めるようになった頃に、周りの友達があんまり好んで飲んでいなかったのが日本酒で、こんなところでもやっぱり「人とは違うもの」に興味を持って、それで日本酒を飲むようになりました。
きっかけはそんなとこなんですが、飲んでいるうちに年々少しずつ美味しさとかが分かっていく中で、日本酒の背景にある文化や歴史の深さに気付くようになって、今ではただ飲むだけではなくそういったことを追究することも含めて堂々と「趣味」と言えるようになったと思っています。まあ初対面の人とかドイツに居た時とかにはそう言っても「ただののんべえじゃないか」ってよくいじられるんですけどね(笑)。真面目な話、そういった深みを持つ日本酒を誰かと一緒に飲むことで、その地域とかお米とかについての会話ができたり作り手の方の思いをうかがい知ることができたりするほか、海外に出ても日本の文化として話題にすることができるので、人と人とのつながりにも深みや広がりが出るんです。そのことに気付いて、日本酒を取り巻くすべてにますます惹かれるようになりました。」



2.畠山ゼミってどんなとこ?

Q1.「ここはほかのゼミに負けないぞ」という点があれば教えてください。


「一番大きな特色は、上下の繋がりが強くて、各学年同士はもちろん卒業生ともいまだに繋がりがあるところです。最近も、1期生から11期生(現2年生)までを通しての同窓会がありました。そこではいろんな職業に就いた卒業生に出会えるので、現役の学生にとっては、いろんな話が聞ける貴重な機会になると思って、定期的に交流を行っています。ここが一番大きなほかのゼミとの違いだと思います。」

Q2.畠山先生は「ゼミ」をどのようなものと考えていますか?

「集まる学生は学年によって変わりますが、例えば今の2年生は、「広い視野を持っていろんなことに積極的に取り組みたい」という学生が集まってきていますね。僕自身、ゼミでは僕の専門である「日本法制史」という分野にはこだわっていなくて、学生自身が自分で必要だとか、自分がやりたいなと思うことをガンガンやっていくのが一番だと思っているので、その点では良いのではないかと思います。逆に言うと、先生から課題が与えられるとか答えを教えられるとかを待っているような姿勢だと、うちのゼミでは厳しいと思います。そうではなく、何でも自分で考えて、実際に動いていける学生に来てほしいですね。」

Q3.畠山ゼミは今どんな学生が集まっていますか?また、これからどんな学生に来てほしいですか。

「集まる学生は学年によって変わりますが、例えば今の2年生は、「広い視野を持っていろんなことに積極的に取り組みたい」という学生が集まってきていますね。僕自身、ゼミでは僕の専門である「日本法制史」という分野にはこだわっていなくて、学生自身が自分で必要だとか、自分がやりたいなと思うことをガンガンやっていくのが一番だと思っているので、その点では良いのではないかと思います。逆に言うと、先生から課題が与えられるとか答えを教えられるとかを待っているような姿勢だと、うちのゼミでは厳しいと思います。そうではなく、何でも自分で考えて、実際に動いていける学生に来てほしいですね。」

Q4.ゼミで身につけてほしい能力は何ですか?

「法学部を出て、法律そのものと関わる職業に就く人は実はあんまり多くないんですが、それでも社会に出てから「法学部に行って良かった」と思えるようになってほしいといつも考えています。そういう意味では、さっき話したことと重なりますが、「自分で問題を発見して、自分で考えて、動く、そして成し遂げる」、これはどんな世界に飛び込んだとしても共通して必要とされることだと思うので、学生として、またゼミで、一番学んでほしいことです。言い方を変えれば、社会に出た時に本当の意味で役に立つための準備が十分にできるまでに成長するということが、僕がゼミで身につけてほしい能力です。」

Q5.最後にこれからゼミ選択を控えた1年生や、高校生に向けて何かメッセージがあればお願いします。

「高校生のみなさんは、その先の就職を考えて、それに直接つながりそうな大学や学部という見方で選ぶ人は少なくないと思いますが、僕はそういう選び方には全面的には賛成できません。大学というところの本質は、就職に直接関係あろうがなかろうが、自分が勉強したいこと・やりたいことを追究することにこそあると思います。今はまだなかなか分からないと思いますが、大学の4年間は人生の中で多分唯一自分がやりたいことを自分で決めて好きなように勉強できる時間なので、そういう観点から大学や学部を選んでもらいたいと思います。

1年生の皆さんも同じように、公務員になりたいから民法、警察官になりたいから刑法といった感じでゼミを選ぶ人が少なくないように思います。確かに、まだ法学部に入って1年しかたっていない、またほとんど専門的な授業は受けていない2年生の初めに1つのゼミに決めるのは大変なことだと思いますが、その時に就職を第一にイメージして選んで後々失敗してしまった学生をたくさん見てきている僕としては、ゼミ選択と就職を少なくとも直接的に結び付けるのはあんまりお薦めしません。そうではなく、あくまでも自分がゼミで何を勉強したいのか、どういう活動をしたいのかということをメインに置いて選択してほしいなと思います。

また、例えば僕がゼミでは日本法制史にこだわっていないように、先生の専門分野やイメージ、それからSNSでの噂などだけではゼミの実像はなかなか分からないものです。卒業までの2年半を過ごすゼミの選択は法学部生活の中でとても重要な意味を持つことになるので、くれぐれも安易な気持ちで選択せず、このホームページやゼミ選択懇親会でいろんな情報を得て、それを自分なりにしっかり分析して、結論を出すようにしてください。」



3.インタビューを終えて

このインタビューの直前にもゼミ生の方から個人的に畠山先生を食事に誘っていたりするなど、非常に学生との距離が近く接しやすい先生でした。その先生の人柄に惹かれて畠山ゼミを希望する人も少なくないのだろうなと感じました。 今回は初めてのインタビューで緊張しましたが、これから様々な先生にインタビューをしていき、先生の人柄やゼミの活動が皆さんに伝えられるように頑張っていきたいです。次回の更新を楽しみにしてください。


【取材・記事】
法学部学生広報スタッフ LeD's
古 太恵人(法学部2年)
石田 聡子(法学部2年)


2023年6月8日~13日、台湾高雄市にある国立中山大学の学生と教員ら18名が来日し、政策学部台湾PBLの学生10名と共に国際交流プログラムを実施しました。台湾PBLは相互訪問型の共同学習です。「SATOYAMAイニシアティブ」をテーマに、2023年2月に龍谷大学メンバーが高雄市を訪問、今回の来日では座学とフィールドワークを織り交ぜながら、日本の里山をめぐる現状について考えました。


■6月9日
プログラム初日は、滞在期間中の学習到達目標を共有したあと、フィールドワークの事前学習として金紅実准教授と櫻井あかね実践型教育プランナーから講義がありました。琵琶湖流域の概要、琵琶湖総合開発事業、環境こだわり農業を紹介し、「魚のゆりかご水田プロジェクト」の背景や目的について理解を深めました。また、地域分散型再生可能エネルギーに関する日本の現状、固定価格買取制度後の課題、地域主体の再エネ事業の必要性を説明し、洲本市の取り組みの特徴を紹介しました。


■6月10日
プログラム2日目は、滋賀県野洲市へ行き「魚のゆりかご水田 須原」を見学、皆で除草作業を手伝いました。魚のゆりかごプロジェクトは、かつて湖岸の田んぼが持っていたいきものの命を育む機能を取り戻そうとする活動です。ほ場整備によってできた田んぼと排水路の段差を解消するため、春先に魚道を設置し、琵琶湖から遡上してきた湖魚が田に入りやすいよう準備します。5~6月雨の多い時期になるとフナやコイなどの湖魚が遡上し田んぼの中で産卵。孵化した稚魚は田んぼのプランクトンを食べて成長します。6月下旬になると魚道を撤去し、成長した稚魚が琵琶湖に戻る仕組みです。

このような田んぼで栽培された米は、環境こだわり農産物の認証を受けた「魚のゆりかご水田米」として販売されています。野洲市須原で魚のゆりかご水田プロジェクトに取り組む「せせらぎの郷」の田んぼで、魚道を見学したあと除草作業を手伝いました。


【政策学部 熊谷彩音さんの感想】
須原では魚のゆりかご水田の関係者の方からお話を聞くだけではなく、水田での除草作業や魚道の魚を網ですくって観察したり、昔ながらの水車を実際に動かしたりしました。
日本側の学生も台湾側の学生も一緒になって体を動かすことで自然にコミュニケーションも取りやすくなって良い雰囲気のなか、学ぶことができました。
実際に水田に入ってこういった経験ができたことは大きかったと思います。そこで農業に従事されている方にお会いして私たちの生活を支えてくれている方の存在や情熱を肌で感じ無下にしてはいけないと改めて感じました。自分ごととして考えることの第一歩となったと思います。


講義の様子


除草作業体験


■6月11日
プログラム3日目は淡路島にある兵庫県洲本市へ行き、地域主体の再生可能エネルギーについて学ぶためいくつかの施設を見学しました。洲本市域学連携事業の成果、竹林活用の講義を受けたあと、ウェルネスパーク五色の温泉施設ゆ~ゆ~ファイブに設置された竹チップボイラーを見学しました。島内で伐採された竹を竹チップにして燃やし、竹から熱エネルギーを得て温泉の湯を沸かす仕組みです(重油と併用)。そのあと、農業用ため池の多い淡路島の特性をいかした事例として「塔下新池ため池ソーラー発電所」「龍谷フロートソーラーパーク洲本」を見学しました。これらは池の水を農業に使いながら発電ができる施設で、龍谷大学と洲本市の協働成果の一つになります。


政策学部鄭榕杰(テイヨウケツ)さんの感想
今回の台湾PBLを通じて、台湾中山大学からの学生たちと一緒に洲本市を訪れました。洲本市における「龍谷フロートソーラーパーク洲本」を含め、再エネに関するたくさんの先進的な取り組みを学ぶことができました。地域と大学の連携による地域再生の事例に触れ、身近な資源を活かす意義を実感しました。この経験を通じて、持続可能な社会への理解も深まりました。今回洲本市の旅では、淡路島の魅力を感じながら国際交流ができて、非常に有意義な時間を過ごしたと思いました。


竹チップボイラー見学


ディスカッションの様子


■6月12日
プログラム4日目は、龍谷大学深草キャンパスで振り返りの時間を設けました。国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所から淀川治水に関する講義を受けたあと、日台混合メンバーで3班に分かれてワークショップを行い、自分の学びをポストイットに書き出してKJ法の要領でグループ化、模造紙にまとめ発表しました。「日本の農村について学び、台湾との共通点に気づいた」「日本の再エネ事例が勉強になった」「日本では行政と市民の協働がうまく進んでいると思った」など多くの気づきが挙げられました。


振り返りワークショップ


模造紙にまとめ発表


【本件のポイント】

  • 100%再生可能エネルギー化は、西日本の大学では初。複数キャンパスを持つ私立大学では日本初
  • 「龍谷ソーラーパーク(※1)」で発電した電力を2024年1月1日から本学に供給予定
    (3キャンパス全体の約40%の電力を供給予定)


【本件の概要】
 龍谷大学が、社会的責任投資(SRI)として参画する全国初の地域貢献型メガソーラー発電所「龍谷ソーラーパーク※1」が2013年から稼働。発電収益を地域社会に還元し、再生可能エネルギーの普及活動に努めてきました。また、2022年1月には「龍谷大学カーボンニュートラル宣言※2」を発出し、国が目標とする2050年に先駆け、本学が創立400周年を迎える2039年までにカーボンニュートラルを実現することを目指しています。
 今般、カーボンニュートラル実現への取り組みの一環として、再生可能エネルギーによる電力需給契約に切り替えたことにより、2023年6月から3キャンパスすべての使用電力が100%再生可能エネルギーとなりました。このことは、西日本の大学では初、複数キャンパスを持つ私立大学では日本初となります。
 今後、さらに「カーボンニュートラル宣言」を具現化するために、カーボンニュートラルの達成、グリーン人材育成等に関する取り組みに力を尽くしていきます。


 なお、2024年1月1日からは、Daigasエナジー株式会社との包括連携協定に基づき、「再生可能エネルギー電気特定卸供給※3」の仕組みを導入することで「龍谷ソーラーパーク」で発電する電力(年間880万kWh(2022年度実績))を本学で活用することが可能となり、本学で使用する電力の約40%が供給されます。


※1 龍谷ソーラーパーク
太陽光発電による利益を地域活性化のために還元することを目的とした地域貢献型メガソーラー。近畿圏を中心に5か所で稼働中。地域社会に還元するとともに、本学の社会連携を推進する資金として活用。



※2 龍谷大学カーボンニュートラル宣言
https://www.ryukoku.ac.jp/about/activity/global_warming/carbon_neutrality/index.html

※3 再生可能エネルギー電気特定卸供給
発電者を特定した再生可能エネルギー電気を、事前に小売電気事業者と発電者との間で卸供給することについて承諾し、送配電事業者から当該小売電気事業者に対して、送配電事業者の送配電ネットワークを介して卸供給する仕組み。

<参考>Webサイト「環境・エネルギーへの取り組み」
    https://www.ryukoku.ac.jp/about/activity/global_warming/

 

問い合わせ先:龍谷大学 財務部管理課 中島
Tel 075-645-7877 kanri@ad.ryukoku.ac.jp  https://www.ryukoku.ac.jp/


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作成者有限会社アップルップル

作成日2016/04/26

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