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Environmental Protection / Energy Management

環境・エネルギーへの取り組み

カーボンニュートラル宣言

龍谷大学 カーボンニュートラル宣言

近年、世界各地で、大型台風や集中豪雨、記録的な猛暑などの異常気象が頻発し、甚大な被害をもたらしています。このような自然災害をもたらす気候変動は、排出され続ける二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの影響によるものと考えられています。

いまや、人間の活動が地球環境に大きな影響を及ぼしているのです。近代文明以降、人間は経済成長を急ぐあまり、ものごとの“関係性”に注意を払ってきませんでした。“関係性”に重きをおく仏法に照らして、新たな価値観・文明観を構築していくことが急務であると考えます。具体的な取り組みとしては、あらゆる主体が協働し、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」社会の実現に寄与することが求められています。

龍谷大学は、浄土真宗の精神を建学の精神とする大学として、早くからこの問題に取り組んできました。2013年からは、全国初の地域貢献型メガソーラー発電所「龍谷ソーラーパーク」を稼働させ、そこでの発電収益を地域社会に還元するとともに、再生可能エネルギーの普及活動に努めてきました。また、2020年には、「エコキャンパス実現に向けた基本方針(2020~)」を打ち出し、二酸化炭素排出を実質ゼロとする「ゼロカーボンキャンパス」を達成することを掲げました。

そして、現在、本学が創立400周年を迎える2039年度末までを展開期間とする中長期計画「龍谷大学基本構想400」を推進しています。本構想では、将来ビジョンとして、新たな価値創造を図り、平和に寄与するプラットフォームになることを標榜しています。

これらの実績等を踏まえ、本学は、カーボンニュートラルの先導役としての役割を果たす局面に立っていると考えています。

よって、持続可能な社会の実現と世界の平和に貢献すべく、ここに、龍谷大学カーボンニュートラル宣言を発出します。

  1. 大学運営上の省エネルギー化の徹底、再生可能エネルギーの普及等を図ります。これらにより、2039年(遅くとも2050年)までに各キャンパスのカーボンニュートラルを実現し、「ゼロカーボンユニバーシティ」を目指します。
  2. 教育活動を通じて、カーボンニュートラルの担い手となる次代の要請に応えた人材を育成します。
  3. 人文・社会科学から自然科学まで幅広い知見を有する大学として、カーボンニュートラルに係る研究成果を社会実装していきます。
  4. カーボンニュートラルに取り組む学生の主体的な活動を積極的に支援し、学生・教職員が一丸となって取り組みます。
  5. これらの活動に留まることなく、「地域循環共生圏」の実現に向けて、国・地方自治体、企業等と連携しながら、持続可能なまちづくりを担う中核となります。

    ※「地域循環共生圏」とは、各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方のこと。

2022年1月27 日
龍谷大学 龍谷大学短期大学部
学長 入澤 崇