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2023.09.15

政策実践・探究演習(国内)南丹プロジェクト「日良し米」の収穫・稲木掛けを実施【政策学部】

9月10日(日)、南丹市日吉町生畑にある圃場で実施された「日良し米」の収穫・稲木掛けに、学生8名と大石尚子教授が参加しました。
南丹プロジェクトは2021年度より日吉町世木地域振興会と連携し、地域活性化に取り組んできました。2022年度に学生が開発・試験販売した「日良し米」は、寒暖の差が大きく、きれいな空気・山水を使い、土壌微生物を活性化させるAM農法で、農薬使用も最低限に抑えて栽培したお米です。今年度もその成果を引き継ぎ、「日良し米」を使った新商品の企画やPRに取り組んでいます。

日圃場が狭く日照時間が短い山間部に位置する世木地域では、昔から稲木を何層にも積み上げる高稲木が用いられてきましたが、コンバインが普及した近年では建てられることも少なくなりました。しかし天日で干したお米は1ヶ月かけてゆっくり乾燥させることで、機械乾燥したものより美味しくなると言われています。
高稲木の工法には高い技術が必要で、それができる技術を持った古老の方も非常に少なくなりました。学生は朝9時に現地入りし、珍しい稲木の組み立てを見学しました。



稲木掛けをする稲をバインダーと呼ばれる機会で刈り取り、結束していきます。



同時に機械では刈りにくいところを手刈り、結束していきます。結束は後で掛けやすいように概ね15株を2:1の割合でずらしながら結束します。結束したものを順次稲木に運ぶ役割、それを稲木に掛ける役割と、様々な役割を臨機応変にこなしていくことが求められます。炎天下のもと、学生は汗をかきながら、最初は慣れなかった作業がだんだんと早くなっていくのがわかります。



13時ごろ、すべての稲を掛け終わり、作業に関わった全員で記念撮影。



重労働のあとは、昨年の「日良し米」で炊いたおにぎりを食べながら地域の皆さんと交流しました。今年のお米の出来が楽しみです。