2018.04.10
理工学部 田原 大輔 准教授が文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞
本学理工学部機械システム工学科の田原大輔准教授が、平成30年度「科学技術分野の文部科学大臣表彰」の若手科学者賞を受賞しました。
科学技術分野の文部科学大臣表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者に授与されるもので、若手科学者賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者に贈られます。
田原准教授は、「骨質を反映した骨と歯の力学解析手法の開発とその応用研究」が評価され、受賞となりました。
同准教授は、機械工学の技術を基盤として、骨・歯のX線CT画像を基に、形状と材料の非均質性・異方性を反映する力学解析、健常・骨粗鬆症の骨の再構築計算、顎骨のドリリング特性のばらつきを考慮した計算の手法と手術シミュレータを開発しました。
本研究成果は、個々の骨疾患の重篤度を反映した力学的評価、骨密度のみで捉えられない骨折リスクの検出、将来の骨折予測、新たなドリリング手術訓練法等、整形外科分野にインパクトを与える有用な技術になるとともに、骨粗鬆症による骨折の予防に寄与することが期待されます。
表彰式は平成30年4月17日(火)に文部科学省にて行われました。