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2018.05.29

新任教員の紹介 (3) (文学部歴史学科文化遺産学専攻 神田 雅章 教授)【文学部】

2018年4月に文学部に新たに着任した教員を紹介します。

 文学部歴史学科文化遺産学専攻 
 神田 雅章(かんだ まさあき)教授

① 研究内容を教えてください。
私の専門は美術の歴史について学ぶ「美術史学」です。美術史学とは、美術作品の作者や製作年代、様式、時代背景などを調べ、その歴史的価値について考える学問です。
美術史学で扱う対象は、絵画・彫刻・工芸など様々なジャンルがあり、地域や時代も幅広いですが、私の専門は彫刻史で、特に日本の古代・中世の仏教彫刻について研究しています。

② 専門分野のおもしろさは何ですか。
一番の魅力は、現地調査です。寺院を訪ねてそこに祀られている仏像を手に取って動かし、計測や写真撮影を行い、品質や構造、保存状態などについて調べます。仏像に残されたノミ跡からは仏師の息遣いが聞こえてくるようで、作品を一番身近に感じることができる瞬間です。守り伝えてきた地元の方々とふれあい、作品が伝来した場所の歴史や風土について知ることも楽しみのひとつです。

③ なぜその分野を専門として選ばれましたか。
高校生の時に修学旅行で京都・奈良方面を訪れたことがきっかけです。当時は正直なところ京都と奈良の区別すらついていませんでしたが、古寺にまつられる仏像を拝観し、今日まで脈々と受け継がれてきた日本文化の層の厚さのようなもの肌で感じ、強く魅かれたことを今でも覚えています。大学進学を考える際に仏教美術を扱う「美術史学」という学問の分野があることを知り、この道に進みました。

龍谷大学研究者データベース(神田 雅章)