Need Help?

News

ニュース

2018.07.18

「北朝鮮問題」について英語で討論!グローバルクライシスゲーム2018を開催しました(グローバルスタディーズ学科)

「北朝鮮のAIIBへの参加の是非」を議論している様子。

7月8日(日)龍谷大学深草キャンパスにて、龍谷サミット「グローバルクライシスゲーム(GCG)」が開催されました。本イベントは2016年度より始まり、今回で3回目の開催です。
実際に起こっている問題について、各国の代表団が緊急会議を開くという前提でおこなわれるこのゲームは、公式折衝はすべて英語で行われました。議論を活発におこなうためには、語学力だけでは太刀打ちできません。それぞれの国の立場やおこっている問題について、事前にしっかりと把握、準備しておく必要があります。今回のテーマは「北朝鮮問題」。準備段階の4月・5月には南北首脳会談、6月には米朝首脳会談がおこなわれるなど、実際にも歴史的な動きがある中、各代表団チームは現実に即した事前準備をしっかりおこなってこの会議に臨みました。なお、このゲームには、グローバルスタディーズが学科生のほか、国際文化学科生や交換留学生なども参加しました。

以下、当日メディアチームのリーダーも務めた、龍谷大学国際学部グローバルスタディーズ学科の西村風香さんがまとめた報告内容を掲載します。


国際学部長の三谷教授によるウェルカムスピーチ。

=====================


今年で3回目の開催となった「グローバルクライシスゲーム(以下GCG)」ですが、今回はグローバルスタディーズ学科の「Applied Global Studies」という授業内で行われることとなり、テーマを「朝鮮半島の非核化」と「北朝鮮のAIIBへの参加の是非」の二つに分けて同時進行で会議を行うなど、昨年よりも大規模なものとなりました。

参加する学生は、国の代表団となりディスカッションに参加するチーム、ニュース記事を作成し発信するメディアチーム、そして今回から新たにできたNGOチームとGCG当日の会場設営や食事の用意などを担当するスタッフチームに分かれ、5月頃からこの日のために準備を進めてきました。

私は今回で2回目の参加となり、前回に引き続きメディアチームに所属していました。
GCG当日までは、今回のテーマである「非核化」と「AIIB」に沿ったニュースをチームメイトと分担しながら執筆・投稿しました。

また、当日の会議の場で発言権を持つのは、北朝鮮・日本・中国・韓国・ロシア・アメリカの6か国のみで、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)やヒューマン・ライツ・ウォッチなどのNGOは正式代表の資格がなく、発言権がありませんでした。NGOチームが主張をする方法は声明文を出すことやニュースに取り上げてもらうことなどに限られていたため、NGOチームの代表者から、北朝鮮の人権問題や米朝首脳会談に関する記事の執筆を依頼されることもありました。

GCG当日は、実際の会議内で人権問題について言及されていないことに対してNGOチームが抗議したいということで、スタッフチームと共に設営した記者会見場で会見の模様をビデオカメラで録画し、編集して大きなスクリーンで放映しました。ビデオカメラや動画の編集ソフトを使用するのは初めてでしたが、チームメイトに助けてもらいながら動画を完成させることができました。



「非核化」をテーマにした議論の様子


非公式折衝では、NGOも重要な役割を担う

自然災害の影響により、当初はGCGを2日間かけて行う予定でしたが、急きょ1日間に短縮され、それにともなって新たな対応が必要になることもありました。
しかし、限られた時間の中でも、それぞれのチームが各々の役割をしっかりと果たしました。

・GCG本番までにたくさんの情報を集め、会議の場での交渉に苦戦しつつも解決策を導き出すために全力で取り組んだ代表団チーム
・会議の場での発言権がないという厳しい状況に置かれていてもそれぞれの主張を最後まで貫き、発信し続けたNGOチーム
・ニュース記事の執筆という慣れない課題にも頑張って取り組んだメディアチーム
・GCG初参加の学生が多く、進行がうまくいかない場面がありながらも最後までやり遂げた議長、会場や食事などの手配だけでなく、当日参加するメンバーたちが全力で会議に挑めるよう陰でサポートし続けてくれたスタッフチーム
・GCGをより充実させるために参加してくださったTAのお二人
・留学生や3年生、学生主体でのGCGが成功するようサポートしてくださった教務課の方々や先生方。


メディアチームの一人として客観的に見ていて、全員が一生懸命取り組み、全員で協力して作り上げたグローバルクライシスゲームだったなと強く感じました。




北朝鮮代表団チームとアメリカ代表団チームによる調印の様子をマスコミチームが報道。


当日のmanaba(授業内掲示板)へのニュース掲載数は20本を超えた。


NGOへのインタビューは、即時ネットで公開したほか、休憩スペースでも放映した。

個人的な感想としては、今回のGCGは前回よりも参加人数が多く、チーム内での役割分担や情報の共有などに苦戦しました。メディアチームをうまくまとめることができたかは分かりませんが、困っている時などに助けてくれたチームメイトのおかげで「ベストジャーナリストアワード」を頂くこともできました。
大変なことも辛いこともたくさんあった今回のGCGですが、最後まで頑張って良かったと思いました。

(文:西村風香・グローバルスタディーズ学科)


閉会式では顕著な働きをみせた学生が表彰された。






(関連リンク)


国際学部グローバルスタディーズ学科
グローバルクライシスゲーム2017動画(学生作成)
グローバルクライシスゲーム2016動画(学生作成)