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2019.09.27

政策実践・探究演習(国内)亀岡プロジェクトの学生がクルベジ®を使った商品開発にチャレンジ【政策学部】

 2019年8月27日(火)〜28日(水)、政策学部「政策実践・探究演習(国内)」亀岡プロジェクト(担当:大石尚子准教授)の学生15人が、クルベジ®ブランドの野菜を使ったスウィーツづくりと、実際に亀岡市内の道の駅での販売にチャレンジしました。

 龍谷大学は亀岡市、立命館大学、京都先端科学大学と協働で、「亀岡カーボンマイナスプロジェクト」に2008年から取り組んできました。このプロジェクトは大学、地元農家、小学校・高校等と協働で、亀岡の農業を元気にしつつ、CO2を削減して地球温暖化防止を目指す活動です。2008年から放置竹林から造った竹炭を堆肥に混ぜ農地に散布する「炭素隔離農法」の実証実験、その圃場(ほじょう、田畑の意)で栽培された野菜を「クールベジタブル(クルベジ®)」と認定し、6次産業化も含むブランド戦略、クルベジ®を使った食育・環境教育、クルベジ®認証システム構築、生産・流通の拡大、クールライスを使った日本酒オーナー制度、ソーラーシェアリングを使った実証実験、小学校・高校での食農教育などへ、活動は広がりを見せています。しかし本ブランドの地元普及が依然としてすすまない状況が続いています。そこで、クルベジ®の価値と魅力を高めるため、学生の新鮮な視点を活かした商品開発に取り組むことになりました。

 8月27日は、クルベジ®農家の中林弘一さん宅の調理場で調理班とパッケージ・ポップ作成係に分かれて作業に取りかかりました。調理係はそれぞれ事前に考えてきたレシピをもとに作り始めましたが、試作段階とは勝手が違うところもあり、みなさん臨機応変に工夫を重ね、ドーナツ、ジャム、プリンパフェができあがりました。どうしたら他の商品と差別化できるか、手にとってもらえるかを考えながらパソコンでデザインしたラベルを印刷したり、手書きポップをつくったりと、共同作業がすすめられました。



 8月28日は朝から、地元の道の駅「ガレリアかめおか」にある物産市場「アトリオ」へ商品を納品、自分たちで陳列しました。開店後、学生は来店者に声をかけ、積極的に商品をPR。多くの方が興味を持ってくださり、商品は午前中で完売することができました。





 この合宿で、学生は協力して商品を作り上げる一連のプロセスを経験することができ、その難しさとともに、気を配るべきポイントにも気づきがあったことでしょう。学生の活動はここで終わりではありません。次は10月半ばに亀岡市内で開催される収穫祭「アグリフェスタ」にも出品します。季節も変わりますから採れる野菜も変わります。来場者の客層も朝市とは異なります。これらの変化、違いをポジティブに捉え、最終的に年間通じて農業者の収入につながる商品を提案できるか、学生のチャレンジは続きます。