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2019.11.11

文化財の活用と観光公害について考える【社会共生実習】

 11月1日(金)、社会学部の実習科目「社会共生実習(大学は社会共生に何ができるのか-文化財から“マネー”を創出する-)」(社会学科 髙田満彦教授、社会学科 猪瀬優理准教授)では、滋賀県文化財保護課事務局 参事員の木戸雅寿氏による特別講義がおこなわれました。
 本実習の受講生はこれまでに、文化財に携わる様々な立場の方から文化財の保護と活用についてお話を伺ってきました。今回、木戸氏には「保護を踏まえた歴史文化遺産の活用の在り方について」と題し、観光資源としての文化財をとりまく現状を行政の目線からお話しいただきました。
 法改正により文化財の活用促進に拍車がかかる中、活用すなわち観光振興という風潮に危惧を覚える、と木戸氏。各地の世界遺産で起こっている「観光公害」を例に挙げながら、観光によって生まれた経済効果を文化財保護へ還元するサイクルが重要だと述べられました。


木戸 雅寿 氏


真剣にメモを取る学生


 “文化財の価値はそのもの自体にある”という木戸氏のお言葉を受け、文化財を守りながらマネーを生み出すにはどうしたらよいのか、受講生たちは引き続き方法を探っていくこととなります。


講義の様子


社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。