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2017.07.17

講演会「移民の子どもたちの困難さと学校における支援―フィリピンにルーツを持つ子どもたちを中心に―」を開催(国際学部)

7月13日(木)矢元貴美氏(上智大学アジア文化研究所共同研究所員)による講演会「移民の子どもたちの困難さと学校における支援―フィリピンにルーツを持つ子どもたちを中心に―」がおこなわれました。
矢元氏は、フィリピンにルーツを持つ子どもたちの教育について研究され、実際に兵庫県と大阪府の公立学校で日本語・フィリピン語・英語を用いてサポーターとして教育支援活動に携わられています。
講演では,日本に暮らす移民についての概要を説明された後、移民の子どもたちが教育の現場で直面するさまざまな困難を紹介してくださいました。その上で、現在日本で行われているさまざまな取り組みと課題について述べられ、受講生とともに中学校教科書の文章を「やさしい日本語」で言い換える実践を行い、教育現場で活動する上での工夫や留意点について詳しく説明していただきました。
受講生からは、今回の講演を通じて移民の受け入れや言語教育、教育政策、多様な背景を持つ人たちとのコミュニケーションなどについて具体的に考えるきっかけができたとのコメントが多数寄せられました。
今後の授業においても、移民などの地球規模課題の現状や取り組みについて理解を深めるとともに、課題解決のために何が必要であるか、一人一人が果たしうる役割は何か、を受講生が主体的に思考する学びを追求していく予定です。