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2022.11.07

シリーズ勉強会「デジタル・フォレンジック鑑定と向き合うために」第1回【犯罪学研究センター主催】

第1回 テーマ「司法におよぶ情報技術」

開催日時 2022年11月19日 18:00 ~ 2022年11月19日 20:00
開催場所 オンライン(Zoom)
お問い合わせ 犯罪学研究センター [Tel] 075-645-2184 [E-mail] crimrc.ryukoku@gmail.com [URL] https://crimrc.ryukoku.ac.jp

龍谷大学 犯罪学研究センター(CrimRC)は、2022年11月からシリーズ勉強会「デジタル・フォレンジック鑑定と向き合うために」をオンラインで主催します。
【>>お申込みフォーム(Googleフォーム)】
※申込期限:11/18(金)17:00


シリーズ勉強会「デジタル・フォレンジック鑑定と向き合うために」
第1回 司法におよぶ情報技術

【企画の趣旨】
今日、スマホやパソコンなど情報技術が私たちの生活に深く浸透し、利便性が飛躍的に良くなったものの、これを用いた犯罪も巧妙かつ多岐にわたるようになり、個人情報の流出や詐欺などが後を絶ちません。このような情勢のもと、政府は2021年9月にデジタル庁を立ち上げ、地方の警察はサイバー犯罪対策を進めていますが、この種の事件の裁判では、デジタル証拠の複雑性からその証拠調べや証拠の信頼性などの審議がどのようになるのか、手探りの状態であるようです。
こうしたサイバー犯罪捜査のための「デジタル・フォレンジック」とは、犯罪を裁くために法的な証拠を探し出す手続きや、それを実行する科学的調査手法・技術で、コンピュータやスマホなど各種デバイスを対象に実施するものです。今回企画したシリーズ勉強会「デジタル・フォレンジック鑑定と向き合うために」は、情報技術を用いた証拠試料の鑑定の知識を理解し、司法に適用する上でどのような理論的・実務的問題点があるかを考える全5回のシリーズ勉強会です。

【第1回 実施概要】
- 日時:2022年11月19日(土)18:00-20:00
- 会場:オンライン(Zoom) 定員:300名 ※増席しました
- 参加費:無料 ※事前登録制
- 講師:平岡義博 氏(立命館大学衣笠総合研究機構上席研究員、犯罪学研究センター嘱託研究員)
- 主催:龍谷大学 犯罪学研究センター(CrimRC)

【講師プロフィール・報告内容】
平岡義博(ひらおか・よしひろ)
33年間、京都府警察本部刑事部科学捜査研究所勤務、2011年3月定年退職
京都産業大学、龍谷大学で非常勤講師を勤めた後、2016年立命館大学招聘研究教員(客員教授)
現在、立命館大学衣笠総合研究機構 上席研究員、龍谷大学犯罪学研究センター 嘱託研究員

第1回報告テーマ:「司法におよぶ情報技術」
情報技術(IT)による犯罪捜査は、サイバー犯罪への対応だけでなく、科学鑑定にも採用されています。たとえば、指紋・筆跡・顔画像鑑定などでは、より客観的な鑑定に改善するため統計学や情報学的方法が用いられています。また、犯罪に使われたコンピュータやスマホなどの解析は、警察の情報通信部で行われています。このような犯罪捜査のため情報技術を用いる検査や解析を「デジタル・フォレンジック」と称し、非常に幅広い分野を形成しています。
私も現役時代にデータ解析のため多変量解析という統計学的な解析を行いました。これは基礎的な統計学を基本にしていますが、多くのデータの複数の因子から、それぞれの相関関係を計算し、合成された重要な因子を明らかにしてデータを分類したり判別したりする方法で、計算が煩雑なためコンピュータを用いて解析します。
今や、デジタル・フォレンジック鑑定が法廷に数多く提出される時代といえます。コンピュータが出した結果だからといって、それが絶対に間違いがないとは断言できません。また、機械学習では、コンピュータが論理的・経験的に判断基準を定義するため、人間にはなぜそのような判断(推論)をしたのかわからないといわれています。このようなデジタル・フォレンジックの課題と限界をよく理解し、司法に適正に用いなければ誤った判断に至る危険性があります。今回のシリーズ勉強会は、デジタル・フォレンジックの理解に資するため企画しました。多くの皆様のご視聴をお待ちいたします。

【次回以降の予定】
※時期や内容は変更することがあります。予めご了承ください。
- 2022年12月 第2回「コンピューター犯罪の裁判事例」講師:遠山大輔 氏(戸田・遠山法律事務所弁護士)
- 2023年1月 第3回「デジタル・フォレンジック試料の証拠保全ガイドライン」講師:大橋充直氏(ヤエス第一法律事務所弁護士、NPOデジタル・フォレンジック研究会)
- 2023年2月 第4回「音声・話者認識の現状」講師 :柘植 覚 氏(大同大学情報学部教授)
- 2023年3月 第5回「デジタル・フォレンジック鑑定の証拠能力」講師:徳永 光 氏(獨協大学法学部教授)

備考:
オンライン参加のための情報は、「Googleフォーム」でのお申込み完了後、開催前日夕刻までにご登録のメールアドレス宛に連絡します。
Zoomの情報を、他に拡散しないようお願いいたします。また、申し込み名とZoomの名前を合わせてください。



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