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2023.11.07

[観覧受付]第4回オンライン高校生文学模擬裁判選手権【犯罪学研究センター後援】

高校生が文学を題材に模擬裁判を実施。傍聴人(観覧者)として是非参加してみませんか?※Zoom開催・申し込み制

開催日時 2023年12月17日 9:30 ~ 2023年12月17日 16:30
開催場所 オンライン@ZOOM.要事前申し込み制
お問い合わせ 〒600‐8268 京都市下京区七条通大宮東入大工町125‐1 龍谷大学大宮キャンパス西黌129号室 「札埜研究室」宛 ,TEL 075‐343‐3326(研究室直通),E-mail: fudafuda@let.ryukoku.ac.jp

犯罪学研究センターの法教育ユニット長である札埜和男准教授(龍谷大学文学部)が、法教育ユニットの活動として、2023年12月17日(日)に「第4回オンライン高校生文学模擬裁判選手権」をZoomで開催します。
後援を務める当センターでは、模擬裁判の傍聴人(観覧者)を募集しています。今回の模擬裁判では、松本清張『相模国愛甲郡中津村』『不運な名前』の2冊をモチーフとし、「熊坂長庵」に焦点を当て、通貨偽造罪・同行使罪か無罪かを争います。
文学を題材にしたひと味違った模擬裁判に高校生が挑戦します。ぜひふるってご参加ください。

観覧の申し込み締め切り:12月16日(土)正午まで 
【>>お申込みフォーム(googleフォーム)】


第4回オンライン高校生文学模擬裁判選手権


1 本大会のねらい:
①模擬裁判に取り組む高校生の交流を図る。
②人間や社会への眼差しを深める文学模擬裁判を味わう機会を提供する。

2 日時場所
日時:2023年12月17日(日) 9:30-16:30(終了見込)
法廷:札埜研究室のZoom(4法廷で実施)および各自宅、学校(ZOOM)

3 出場校(7校・1団体) 
  宮城県宮城野高等学校(宮城)
  中央大学杉並高等学校(東京)
  神戸女学院高等学部(兵庫)
  神戸海星女子学院高等学校(兵庫)
  創志学園高等学校(岡山)
  済美平成中等教育学校(愛媛)
  愛光高等学校(愛媛)
  九州高校生有志連合チーム


   
4 競技方法
参加校は予め配布される文学教材シナリオや関連資料をもとに、参加校が検察側・弁護側どちらかの立場に立って立証・弁護活動を行う。シナリオ創造型の模擬裁判である。
参加校は決められた時間に従い、立証・弁護活動を行い、審査員がそれらの内容を評価して、その総合点で勝敗を決める(検察側、弁護側どちらになるか、あるいは競技方法の詳細については締め切り後に連絡する)。得点の高い順から優勝校・準優勝校を決める。

5 採点基準
読解力、人間や社会への洞察力、論理性、表現力等の視点から採点する。

6 各チーム人員
1試合に必要な生徒数は、検察側・弁護側いずれの立場でも最低3名とする。
(証人役、被告人役は生徒が行う。検察官役、弁護人役の生徒は証人役あるいは被告人役を兼ねることはできない)
 
7 当日のスケジュール予定
9時30分 Zoom入室開始(各自宅等でスタンバイ)
9時40分 開会式、出場校紹介、選手宣誓
10時00分 対戦校及び立場(検察側・弁護側)の発表、各法廷Zoomへ移動
10時30分 第1試合開始
12時20分 第1試合終了
12時20分 昼休憩
13時20分 第2試合開始
15時10分 第2試合終了
15時40分 講評
16時10分 成績発表、表彰式

16時30分 大会終了、振り返り交流会
※試合状況により、時間変更の可能性あり。

8 問い合わせ
〒600‐8268 京都市下京区七条通大宮東入大工町125‐1
龍谷大学大宮キャンパス西黌129号室
札埜研究室 宛  TEL 075‐343‐3326(研究室直通)
E-mail: fudafuda@let.ryukoku.ac.jp

主催:龍谷大学札埜研究室・オンライン高校生文学模擬裁判選手権実行委員会
後援:龍谷大学犯罪学研究センター、京都教育大学附属高等学校模擬裁判同窓会、刑事弁護オアシス一般社団法人刑事司法未来龍谷大学矯正・保護総合センター、龍谷大学法情報研究会

*この取組はJSPS科研費(課題番号「20K02809」)「国語科の視点を取り入れた新科目『公共』で活用可能な模擬裁判メソッドの研究開発」基盤(C)(一般)の助成を受けています。   

[今大会に参加する高校生のための事前学習にご協力いただいた講師陣(50音順)]
石塚 伸一 氏 (刑事司法未来代表、龍谷大学名誉教授、立正大学客員教授)
伊東 隆一 氏 (京都弁護士会・弁護士)
後藤 貞人 氏 (大阪弁護士会・刑事弁護人) 
鈴木  聡 氏 (銅版印刷株式会社・代表)
遠山 大輔 氏 (京都弁護士会・弁護士)
野本 和宏 氏 (月形町教育委員会・主幹・学芸員)
山田 悦子 氏 (冤罪被害者・甲山事件)
若佐 一朗 氏 (大阪弁護士会・元検察官、弁護士)

*聴講希望のかたは札埜研究室のメール( fudafuda@let.ryukoku.ac.jp )までお問合せください。


【あらすじ紹介】「贋札裁判」
事件発生から起訴まで
 明治15年(1882年)9月20日夕刻、神奈川県愛甲郡中津村に住む猫坂長庵が、贋札を偽造し行使しようとした罪で、中津川畔において藤沢警察署により緊急逮捕された。
逮捕された時には、着物の袂の中に4枚の2円紙幣を持っていた。
その日の家宅捜索では銅板印刷の機械、インク、紙類、贋札の印刷に類似した物などが押収された。
当日午前中、知人である中津村の川津一郎巡査が、藤沢遊行寺の門前町まで煙草を買いに行くよう頼まれ2円札2枚が渡された。
川津が煙草を買おうと2円紙幣2枚を渡したところ、店主農澄(のずみ)善太郎とそこに居合わせた弟である藤沢警察署の農澄竜蔵が、その2円紙幣の1枚をよく観察したところ、贋札であることがわかった。
そこで県警より警察官数名を緊急に中津村に派遣して中津川堤防にいた猫坂長庵を緊急逮捕したのである。
2枚の紙幣については、藤沢警察署を通じて科学警察研究所で調べたところ、1枚は真札、もう1枚は贋札であることが判明し、押収した財布にあった2円札4枚も贋作とわかり、通貨偽造・偽造通貨行使
にあたると判断した。
こうして、この事件は検察官から横浜地方裁判所に起訴状が提出され、公訴が提起された。検察官は「通貨偽造罪・同行使罪」を主張し、弁護人は通貨を偽造した事実も行使した事実もないとして「無罪」を主張した。



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贋札事件起訴状