Need Help?

Event

イベント

2018.02.15

【ご案内】犯罪学研究センター公開研究会

ドイツ・ナチス政権時代の司法について

開催日時 2018年03月02日 18:00 ~ 2018年03月02日 20:00
開催場所 龍谷大学深草学舎至心館1階(矯正・保護総合センター)
お問い合わせ 龍谷大学犯罪学研究センター 〒612-8577 京都市伏見区深草塚本町67  Tel 075-645-2184  Fax 075-645-2240  Mail crimrc2016@ad.ryukoku.ac.jp

下記の要領で、公開研究会を開催いたします。

ナチス司法や現代ドイツに関心をおもちの方は、奮ってご参加ください。
研究者・学生さんのみならず、一般市民の方の参加も大歓迎です。
(事前申込不要・入場無料)

          記

日 時:2018年3月2日(金)18:00〜20:00
場 所:龍谷大学深草学舎至心館1階 矯正・保護総合センター
報告者:本田稔氏(立命館大学法学部教授)
テーマ:ヘルムート・オルトナー(Helmut Ortner)のナチス研究について
    〜 「現前する過去、記憶する義務」〜

趣 旨:
 H・オルトナー氏は、昨年12月来日し、NPO法人・刑事司法及び少年司法に関する教育・学術研究推進センターの招聘で来日され、「司法の戦後責任〜ドイツと日本の比較〜」に関する講演をされました。
本学においても、2017年12月19日、法学会主催、犯罪学研究センター共催の講演会「ヒトラーの裁判官~著者をお招きして~」を開催し、その翻訳は、龍谷法学第50巻4号に掲載の予定です。

 今回は、ナチスの司法関係者の責任について研究されている本田氏をお招きして、オルトナーの著作活動についての研究会を開催したいと思います。なお、研究会では、東京での講演に大幅に加筆訂正した ”Keine Stunde Null-- Warum NS-Juristen in Deutschland straffrei ausgingen - und fast alle damit einverstanden waren”を中心に検討する予定です。

以上

 【オルトナー氏の経歴】 1950年、ドイツのゲンドルフに生まれ、オッヘンバッハ・アム・マイン造形大学、ダルムシュタット専門単科大学において教育社会学と犯罪学を専攻し、1978年以降、ジャーナリスト・著述者として、また多くの専門誌の編集者として数多くの著作を発表してきた。『ヒトラー暗殺未遂犯』は10を超える言語で翻訳され、世界的に読まれている。近年発表された『ヒトラーの裁判官 フライスラー』が日本語訳され、日本の論壇でも注目されている。現在、フランクフルト・アム・マインに在住し、ドイツの歴史認識と過去の記憶というテーマでナチ時代の司法の問題を中心に取材と執筆活動を行っている。
 2017年12月の来日では、広渡清吾氏(東大名誉教授)が「日本とドイツはどのように違うか――『過去』と『現在』のかかわり」といテーマで報告し、オルトナー氏が「現前する過去、記憶する義務」というテーマで報告した。

 【本田稔氏の経歴】立命館大学卒、2003年より立命館大学教授
 ドイツ刑法史における「連続性」の問題を主な研究テーマとしている。
 『ドイツ刑法史においてナチスが行なった刑事立法は、非人道性、野蛮さの点で著しいものがある。それは、いつ、どのようにして成立したのか。一国の法体制が一夜にして出来上がったとは考えられない。そうであるならば、ナチスに先行する社会にそれを生み出す契機が潜んでいたことが予想される。同時にまた、一国の法体制が一夜にして崩壊し、その後は新たな体制に変わったとも考えられない。そうであるならば、ナチスに後続する社会のなかにものその火種が隠されたままになっているかもしれない。このようなドイツ刑法史におけるナチズムの連続性の問題を刑法思想と刑事立法の側面から実証的に研究している。』
 上記本田氏の情報はすべて立命館大学HP(下記URL)より引用。詳細は立命館大学HPをご参照ください。
http://research-db.ritsumei.ac.jp/Profiles/37/0003692/profile.html


会場案内地図です。