2018.07.20
京都開催講演会「ドイツにおけるネオナチ組織による連続殺人事件裁判とヘイトクライム」【犯罪学研究センター】
ドイツ社会を揺るがした事件の裁判に関わった弁護士(被害者遺族代理人)と共に考えるヘイトクライムの克服(東京・京都で開催)
開催日時 | 2018年08月03日 13:30 ~ 2018年08月03日 17:00 |
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開催場所 | 龍谷大学深草学舎至心館1階 |
お問い合わせ | 龍谷大学犯罪学研究センター [TEL] 075-645-2184 [FAX] 075-645-2240 [E-mail] crimrc2016@ad.ryukoku.ac.jp [URL] http://crimrc.ryukoku.ac.jp |
・参加費不要
・事前申込不要
・逐次通訳あり
【テーマ】
「ドイツにおけるネオナチ組織による連続殺人事件裁判とヘイトクライムの克服」
ドイツにおいて、1998年から2011年にかけて、国家社会主義地下組織(NSU)のメンバーによって人種差別的動機に基づく10人の殺人が行われた。これら一連の殺人は、人種差別と優生思想の克服に取り組んできたドイツ社会に大きな衝撃を与え、刑法を改正するまでに至った。
この事件の刑事裁判は2013年に始まり、437回の公判を経て、7月3日結審し、同月11日に判決が下された。
ドイツの刑事裁判における被害者などの訴訟参加制度に基づきOnur Özata弁護士は、2001年にニュルンベルクで洋服裁断職をしていた兄弟を殺された被害者遺族の代理人として本事件に関与した(約60人が被害者等として訴訟参加)。本事件は、被告人らの抱いていた排外的なナチス思想を基盤とする組織的背景や人種差別が連続殺人に至るプロセスなど、未解明のままの問題が山積している。
今回、Onur Özata弁護士は事件とその後の裁判を振り返り、問題の核心に迫る。
【式次第】
テーマの概要:金 尚均(龍谷大学・法学部・教授)
報告者1:Onur Özata氏(弁護士)
「国家社会主義地下組織による連続殺人事件の裁判の諸問題」
報告者2:冨増四季氏(弁護士)
「日本におけるヘイトクライムとその克服」

Onur Özata氏
【講師紹介】
Onur Özata(オヌール・エザータ)氏
主としてベルリンで弁護士として活動。
ベルリン自由大学とソルボンヌ大学で法律学を学ぶ。
アウシュヴィッツ絶滅収容所での生存者の代理人としてナチス親衛隊メンバーに対する刑事裁判に関与。
詳細→http://www.anwalt-oezata.de/index.html
富増四季氏
弁護士(京都弁護士会)
著作に「京都朝鮮第一初級学校に対するヘイトスピーチ街宣」(法学セミナー2011年10月号通巻681号、日本評論社)
詳細→http://www011.upp.so-net.ne.jp/kamogawa-lo/tomimasu.html
主催:犯罪学研究センター(ヘイトクライムユニット)
後援:NPO法人ERCJ