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2021.05.20

【龍谷大学ATA-net研究センター/犯罪学研究センター共催・ティーチイン】 シリーズ第7回「青少年の薬物乱用の現状と課題 ~『ダメ。ゼッタイ。』に換えられるものは何だろうか~」

テーマ:「青少年の薬物乱用の現状と課題 ~『ダメ。ゼッタイ。』に換えられるものは何だろうか~」(オンライン開催・事前申し込み制・参加無料)

開催日時 2021年05月28日 18:00 ~ 2021年05月28日 20:00
開催場所 Zoom(当イベントの専用アカウント)
お問い合わせ 研究部(人間・科学・宗教総合研究センター)ATA-net研究センター事務局   Tel 075-645-2154  Fax 075-645-2240 Web https://ata-net.jp/

龍谷大学 犯罪学研究センター(CrimRC)は、下記のウェビナーを、来る5月28日(金)に共催します。
【>>お申込みページ】
※お申し込み期限:5月28日(金)18:00まで


シリーズ第7回
「青少年の薬物乱用の現状と課題 ~『ダメ。ゼッタイ。』に換えられるものは何だろうか~」

日時:2021年5月28日(金)18:00-20:00
形式:Zoom/定員:約200名

報告者:辻 健(京都府警察本部生活安全部少年課少年サポートセンター指導育成係 係長)

プログラム ※一部変更となる場合があります
1.開会の挨拶 石塚 伸一(本学法学部教授) 5分
2.報告者 辻 健(京都府警察本部生活安全部少年課少年サポートセンター指導育成係 係長)55分
3.質疑応答・ディスカッション 55分
4.閉会の挨拶  5分

【企画の趣旨】
大麻問題をめぐる厚生労働省内部の専門家の議論は大詰めを迎えて います。一部では「大麻使用罪の新設」に合意があるかのような報道もなされていますが、実際には白熱した議論が展開されているようです。
今回のティーチンは、薬物取締りの現場から、京都府警の少年サポートセンターで少年の指導にあたっておられる 辻健さんにお話を伺います。
現在開会中の国会では、少年法適用年齢の18歳未満への引き下げも議論されています。新型コロナ流行に人びとの目が向いている中で、わたしたちの生活を取り巻く環境を大きく変えることになるような法律が矢継ぎ早に提案され、十分に議論されることもなく国会を通過して行きます。大麻をめぐる問題については、しっかりと現状を踏まえ、勉強した上で議論して行きたいと思います。
みなさま、奮ってご参加ください。

【プロフィール】
辻健(つじたけし)京都府警察本部生活安全部少年課少年サポートセンター指導育成係 係長
1983年採用 
1995年捜査部門へ
2005年主に薬物捜査担当 以降 薬物乱用防止対策に関わる
2010年乱用防止対策担当
2020年少年課少年サポートセンター勤務

【講演(説明)内容】
1 青少年の薬物乱用の現状  
 事件検挙の側面から検挙者数  大麻 5,034人 増加
2 京都府の現状
3 傾向  
 - 薬物事犯で大麻が増加  
 - グループ化  
 - ほとんど初犯  
 - 液体大麻 CBD・THC への移行
4 課題と考えられること   
 - あくまでも初回乱用を回避させたい  
 - 他国と比較しても圧倒的に低い乱用者率 増加傾向であるが抑え込みたい  
 - ダメ ゼッタイに代わる 換えられるものはなんだろうか
5 再乱用防止と初回乱用防止   
 - 乱用防止は同じ でも訴えかけは少し内容が異なる  
 - 一般予防 ルールを守る 治安維持 から見ても一次予防に軸足を置いている。
 - もちろん 乱用者蔑視は許されない 絵本「金色のりんご」紹介  
 - 理解者を増やすことの大切さ  
 - 警察の捜査段階ではほとんどが乱用の繰り返しにとどまる乱用者、回復に向けての気持ちが弱いと感じることもある。

主催:龍谷大学 ATA-net研究センター
共催:龍谷大学 犯罪学研究センター(CrimRC)

※Zoomの視聴情報は、「Peatix」お申込み後に届くメール(自動送信)に表示されます。Zoom視聴情報を、他に拡散しないようお願いいたします。
また、申し込み名とZoomの名前を合わせていただくようにお願いいたします。

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【龍谷大学ATA-net研究センター/犯罪学研究センター共催・ティーチイン】
私たちは、2020年1月、ATA-net研究センターの設立を記念し、イーサン・ネーデルマンさんをお招きして、「薬物政策とハーム・リダクション」に関するシンポジウムを開催しました。その際、つぎのことを確認しました。

薬物との戦争(A War on Drug)」は終わった。薬物の自己使用を犯罪として処理することを止めようという動きが本格的化している。特定の薬物を禁止して、それを使うと捕まえて、刑務所に放り込むという厳罰主義のアプローチは、当事者の回復のチャンスを奪い、支援者との関係を断ち、地域社会の健康に有害な影響を及ぼす。わたしたちは、依存症者を処罰して、社会と刑務所を往復させる「回転ドア」を壊す必要がある。

ところが、これまで処罰の対象となっていなかった大麻の使用を犯罪化・刑罰化しようという論議が始まっています。厚生労働省は「大麻等の薬物対策のあり方検討会」を立ち上げ、医療用大麻の使用を拡大し、これまで処罰対象ではなかった「大麻使用罪」を新設しようとしています。なぜ、日本政府は、世界的潮流に抗うような作業を始めたのでしょうか。龍谷大学ATA-net研究センター犯罪学研究センターは、連続ティーチインを開催して、現実を知ること、政府政策の意味を学ぶことから始めようと思います。


【関連ニュース】
>>2020.02.10News 龍谷大学ATA‐net研究センター キック・オフ・シンポジウム 第1部レポート【犯罪学研究センター共催】
>>2020.02.10News 龍谷大学ATA‐net研究センター キック・オフ・シンポジウム 第2部レポート【犯罪学研究センター共催】