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2021.09.10

第3回 刑務所と芸術研究会「刑務所と芸術を考える‒‒阻む壁、実践、社会的意義」【犯罪学研究センター協力】

「社会的意義:アートプロジェクトとしての“プリズン・アート”?」(Zoomによるオンライン開催 ※要申込)

開催日時 2021年10月09日 14:00 ~ 2021年10月09日 16:00
開催場所 Zoom
お問い合わせ 犯罪学研究センター [E-mail] crimrc.ryukoku@gmail.com [URL] https://crimrc.ryukoku.ac.jp


刑務所と芸術研究会(全3回の予定)
「刑務所と芸術を考える‒‒阻む壁、実践、社会的意義」


第3回 テーマ:「社会的意義:アートプロジェクトとしての“プリズン・アート”?」
日時:2021年10月9日(土)14:00〜16:00
形式:Zoomによるオンライン開催 ※要申込・参加無料 /定員:約200名

【>>お申込みフォーム】
※お申し込み期限:10月9日(土)正午まで

【企画概要】
2020年9月から2021年4月まで、アメリカのMoMA PS1という美術館において、展覧会「Marking Time: Art in the Age of Mass Incarceration(時を刻むということ:大量投獄時代におけるアート)」が開催されました。同展のキュレーターであるニコル・R・フリートウッドは、こうした“プリズン・アート”は、アウトサイダー・アートとは異なるものとして、「Carceral Aesthetics(監獄の感性学)」という独自の概念を提唱しています。これは、自由のない状況における時間や空間、限られた物質を創造的に利用して芸術を制作することを指し、刑罰制度と社会との関係性を可視化するものとして捉えられています。
つまり、作品そのものだけでなく、その作品が作られるプロセスや、その作品がどのような人々あるいは社会との関係性のうえにあるのかといったことに着目する必要があります。エクアドルの女性刑務所において女性受刑者とともに壁画を制作したミヤザキケンスケさんにお話を伺い、刑務所におけるアートプロジェクトが関わる人々にどのような影響をもたらしたのか議論したいと思います。

【ゲスト】:
・ミヤザキケンスケさん(画家)
・熊倉純子さん(東京藝術大学教授)


主催:風間勇助(東京大学大学院博士課程2年/龍谷大学犯罪学研究センター嘱託研究員)
協力:龍谷大学 犯罪学研究センター(CrimRC)


※Zoom情報は、お申込み後に届くメール(開催当日の正午頃)に表示されます。Zoom視聴情報を、他に拡散しないようお願いいたします。
また、申し込み時の名前とZoomの表示名を合わせていただくようにお願いいたします。

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※「刑務所と芸術研究会」について…
諸外国では、受刑者の芸術活動が盛んに行われています。それは、教育や社会復帰につながるものとされたり、あるいは、そうした活動や作品が広く社会に公開されることで、この社会における犯罪や刑事司法をめぐる問題を問い直す場を生み出すなど、さまざまな捉え方があります。日本においても、矯正管区が主催する文芸作品コンクールや、少年院の映像表現コンクール、死刑囚の表現展、刑務所内のクラブ活動などの文化活動が存在します。しかし、矯正施設(特に刑務所)は、応報的な刑罰のためにあるという社会認識のためか、ある種の余暇活動とも思われるこうした活動はこれまでなかなか注目されてきませんでした。しかし、表現することは生きることに直結する活動です。受刑中も出所後も、その人が生きていくことは続いていくなかで、いかにして人々が生きること、すなわち表現することを支えることができるでしょうか。
本研究会シリーズでは、改めてこの「刑務所と芸術」というテーマについてさまざまな専門家や関係者、当事者、そして関心を持ってくれた参加者とともに考えたいと思います。

※企画者について...
風間  勇助(かざま ゆうすけ)
1991年静岡生まれ。東京藝術大学にてアートプロジェクトの実践を通したアートマネジメントを学び、民間シンクタンクに勤務後、現在の東京大学大学院文化資源学研究室に進学し現在に至る。刑務所と芸術を研究テーマに、アートマネジメントの観点から、刑務所(矯正施設)の内と外との対話の回路をどのようにつくっていくことができるのかについて研究している。東京大学大学院文化資源学研究室博士課程二年、日本学術振興会特別研究員、龍谷大学犯罪学研究センター嘱託研究員、NPO法人マザーハウス理事、NPO法人CrimeInfoデジタルオフィサー。


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