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2022.03.01

先端理工学部 木村睦教授の研究がJST「日本-台湾研究交流課題」に採択【研究部・REC】

本研究交流課題は、JSTの国際科学技術協力基盤整備事業において台湾科技部(MOST)と共同で「AIシステム構成に資するナノエレクトロニクス技術」分野に関する募集および審査が行われるものです。
木村睦教授が提案された「薄膜メムデバイスとスパイキング計算を用いるニューロモーフィックシステム」は、超コンパクト・低消費電力のニューロモーフィックシステムの開発により、Society5.0のCyber Physical SystemへのAIの広範な搭載を実現し、また小型化によってIoTに有用で、かつ低電力化によりビッグデータ解析に必要な莫大な計算能力に対するエネルギー危機が回避され、SDGsに貢献するものです。
薄膜トランジスタとAI向けメモリスタをベースとしたスパイキング・ニューラルネットワーク回路・システムの実証研究であり、日本と台湾の相補性と専門性に基づき実現性が高いということを評価頂いての採択となっています。

台湾側共同研究相手は、国立成功大学 電機工学系 特別招聘教授 林 志隆先生ですが、国立成功大学は、「地方創生」に関する大学連携の国際発展を目的として、日本側4大学(龍谷大学他3校)と台湾側6大学で昨年11月に調印された「日台大学地方連携及び社会実践連盟」の台湾側大学の1校です。
また、台湾には、世界の半導体受託生産の多くを占める世界有数のファウンドリや、スマホ向けSoC(システムonチップ)設計で有名な企業などの多くの半導体企業があり、本研究成果の実用化が期待できます。

「日本-台湾研究交流課題」には11件の応募があり、これらの応募課題を日本側および台湾側の専門家により評価され、研究内容の優位性や交流計画の有効性などの観点から、日本と台湾がともに支援すべきと合意した3件が採択されました。

①「薄膜メムデバイスとスパイキング計算を用いるニューロモーフィックシステム」
    研究代表者:龍谷大学 先端理工学部 教授 木村 睦
           台湾側大学:国立成功大學
②「水素化により制御されたスピンネットワークを利用した万能なニューロモルフィック
  システム」
    研究代表者:九州大学 理学研究院 教授 木村 崇
        台湾側大学:国立台湾師範大学
③「神経模倣コンピュータ応用に向けた超低消費電力二次元材料不揮発性メモリの創出」
    研究代表者:関西大学 システム理工学部 准教授 山本 真人
    台湾側大学:国立中興大学

https://www.jst.go.jp/inter/program/announce/20220228.html