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2022.03.15

国際学部生による取材記① コロナ禍における海外留学の現状と今後の展望 ~ オンライン留学の新たな可能性、海外留学の復活の兆しはいかに!? ~

※本記事の情報はインタビューを実施した2021年12月20日時点のものです。状況は日々変わっていますので、必ず自身で最新の情報を確認するようにしてください。


 新型コロナウィルスのため渡航が困難になっており、多くの国際学部生が頭を抱えている海外留学。今回はコロナ禍における海外留学の現状と今後の展望、そして学内でできる留学準備について、国際文化学科の学生有志が龍谷大学グローバル教育推進センター(R-Globe)事務部の職員である山口さんと益城さんにお話を伺いました。

 まず海外留学の現状については、2020年2月以降、渡航を伴う留学は全面的に中止となる中、一部の学生はオンラインによる留学を選択し、2021年度末までに100名近く(交換留学は若干名、提携留学が大多数)の学生がオンラインによる留学に参加した。留学目的の入国を認める国も増えてきたが、やはり渡航できる学生の数は限られているのが現状。しかしながら、渡航再開に向けた動きが出てきたことは事実であるため、今後に希望は持っているとのこと。

こうした状況で実施されてきたオンライン留学は、その名のとおりzoom等のツールを活用して授業を受けたり、プロジェクトを進めたりするものが多い。時差や課外活動ができないといった問題はあるが、費用面や時間の確保という点でオンラインによる留学のメリットを感じる学生も一定数おり、オンラインでも現地の学生と交流できる機会が多く設けられ、学生間で「コロナが終わったら直接会いたいね」といった前向きなやりとりもあるそうだ。

 次に今後の展望について話を伺った。
 留学目的の入国を認める国も増えてきており、日本も文部科学省が学生の留学については積極的に推進する姿勢を示したことを受け、2021年の秋以降、龍谷大学においても一部の交換留学において渡航を伴う留学を再開した。
 現段階(2022年2月時点)では、渡航先によって異なるものの、2022年前期の出発分については交換留学で30名程度、私費留学 についても若干名の派遣を予定しており、留学が必須のグローバルスタディーズ学科の学生についても、2月以降に数十名が渡航予定であり、コロナ禍以前の水準には届かないものの、渡航を伴う留学の機会は確保され始めているとのことであった。その一方で、短期留学やBIE Program、さらに海外からの留学生受け入れについては再開の目処が立っていないそうだ。(※2022年3月より水際対策措置が緩和され、留学生の新規入国が可能になったため、留学生の受入は再開に向けて準備が進んでいる)

 山口さんと益城さんによれば、「渡航できなくても、留学に向けた準備や留学のためのサポート体制、プロジェクトを体験できる施設や機会が龍谷大学には多く用意されている。是非そうしたものを積極的に活用して欲しい」とのこと。また、今後状況が好転すればできるかぎり多くの龍大生が留学に行けるよう、大学側も準備中とのことであった。「留学が再開したときにすぐに行動できるよう、留学前の準備が非常に大切」と強調されているお二人の姿が印象的であった。


海外渡航が難しい状況下での新たな可能性について語るグローバル教育推進センター事務部の山口さん(左)と益城さん(右)

取材スタッフ
山本良弥(龍谷大学付属平安高等学校 卒)
西川実寿々(滋賀県立長浜北高等学校 卒)
矢尾菜月(光泉高等学校 卒)
妹尾遥菜(箕面自由学園高等学校 卒)
本多眞彌(滋賀県立八日市高等学校 卒)


関連リンク
グローバル教育推進センター https://intl.ryukoku.ac.jp/リンクテキスト