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2022.03.15

国際学文化学科生が学内ビジネスコンテストで準グランプリを獲得! ~廃棄衣服を削減するサブスクサービスを提案~

2021年12月25日に開催されたREC(龍谷大学エクステンションセンター)主催のビジネスプランコンテスト「プレゼン龍(ドラゴン)2021」において、国際文化学科生のチームが準グランプリを獲得しました。
龍谷大学では2001年度から、本学学生のベンチャーマインドの育成と大学発学生ベンチャーの発掘を目的に、学生ベンチャー育成事業の一環としてビジネスプランコンテスト「プレゼン龍(ドラゴン)」を開催しています。
ゼミ活動の一環として参加した国際文化学科生チーム(チーム名「ガチャコン」)は、アパレル業界と提携し、毎年大量に廃棄される売れ残り衣服をサブスクリプションサービスとして大学生に貸し出し、社会的課題の解決につなげるビジネスを提案しました。彼らのビジネスプランで特に注目すべきは、コーディネート案がカプセルトイのように、アプリを通じてランダムに提案されるという仕組みでした。
私たち取材班は、衣服の大量廃棄問題に真摯に向き合う国際学部生の姿を届けたいという思いから、チーム「ガチャコン」の山賀愛莉さん、清水涼花さん、山本良弥さん(以上3回生)、森安寿さん(4回生)、にインタビューすることにしました。

― 準グランプリを獲得してどのように感じていますか。

準グランプリを獲得できるとは思っていなかったので、正直嬉しいというよりも驚きでした。でも、メンバーの努力が報われて本当に良かったです。


― なぜ服のサブスクリプションサービス(サブスク)にしようと思ったのですか。

流行に敏感な大学生をターゲットに、低価格で服を提供したいと考えたのがきっかけです。さらにサブスクにすることで、私たちの事業が安定した収入が得られると考えたからです。


― ビジネスプランを考えるにあたって、まずは何から始めましたか。
ゼロから今までにない新しい商品やサービスを生み出すのではなく、既存のサービスに類似する形で、自分自身の生活により役立つことは何かをまず探しました。


― ビジネスプランを完成させていく過程で、特に大変だったことは何ですか。

収支計画をより現実的なものにすること、自分たちの事業に独自性を持たせることに苦戦しました。メンバーから、「コーディネートをガチャガチャ方式にしてはどうか」という提案があり、そこから独自性確立への突破口が開けました。


― 今回のビジネスプランでは、特にどのような点にこだわりましたか。

他のファッションサブスクサービスとの差別化を図るため、ガチャガチャ式を提案し、本来であれば廃棄されてしまう服を貸し出し、有効活用するというビジネスモデルにこだわりました。


― 最終審査のプレゼンテーションで最も重視したことは何ですか。

限られた時間内(発表は3分以内)で、私たちが思い描いていることを簡潔に伝えることです。特に内容の重複はないか、どのようにしたら聞き手が興味を持つか、といった点に気を配りました。


― 「プレゼン龍」への参加を通して得られたことは何ですか。

ビジネスプランを考える上で、業界についての問題点やニーズを明瞭に言語化する必要がありました。これは、社会人として将来役に立つと思われる能力や視点だと思います。また、グループとして動くことの難しさも学びました。


― 今回のビジネスプランを実際に展開するとしたら課題は何ですか。

私たちのプランの基本コンセプトは、「着られずに廃棄される服を一枚でも少なく」ですが、例えばこのサービスで一度貸し出されたものの、購入されなかった服の処分(サブスクでアパレル企業から借りた服は、最終的に返却か購入かを選択できる事業のため)について明確にすることが課題です。


― 同様に、事業として展開する場合はどのような流れが想定されますか。

私たちの事業はアプリを活用するため、まずは、アプリの開発資金を確保する必要があります。並行して(廃棄予定の服を融通してくれる)提携先を探すことになります。実際には協賛会社が増えて複数のアパレルブランドが集まる目処が立てば、アプリ開発に取り掛かるという流れになると思います。


(インタビューを終えて)
私たち学生から見える企業やその事業は氷山の一角で、その背景には様々な想いや苦労があることが判りました。チーム「ガチャコン」メンバーの、衣服の大量廃棄問題を何とかしたいという強い思いが今回の結果に繋がったのだと思います。コンテストを振り返りながら、イキイキと話すメンバーの皆さんの顔が印象的でした。今回インタビューした4名の今後のさらなる活躍を願っています。

(インタビューは2021年1月29日に実施しました)



取材担当:
小田切 茜(京都府立亀岡高校 卒)
信藤 千乃(愛媛県立新居浜東高校 卒)
福井 隆史(奈良県立法隆寺国際高校 卒)