Need Help?

News

ニュース

2022.05.10

岡田清孝REC顧問「みどりの学術賞」受賞記念セミナーを開催【農学部・REC】

 2022年5月10日(火)、植物や自然保護の研究で功績があった個人に贈られる「みどりの学術賞」を受賞された岡田 清孝 龍谷大学 Ryukoku Extension Center顧問(元龍谷大学農学部特任教授)による受賞記念セミナーを開催しました。
 記念セミナーでは、農学部生向けに「遺伝子による植物の形づくりの仕組みを調べる」をテーマに、岡田顧問がこれまで歩んできた研究活動の道のりや分野の発展に取り組んできた過程などを伺いました。学生にとって、個々の遺伝子の役割や多数の遺伝子が互いに制御している仕組みの理解がなぜ急速に発展したのか、岡田顧問が関わられた研究の潮流や研究の楽しさを直接お伺いする貴重な時間となりました。

<参加した学生からの声>
・シロイヌナズナを解き明かした岡田先生のお話を聞くことができて、光栄に感じました。私も今後は、岡田先生のように興味のある分野を突き詰めていきたいと感じました。
・研究の成果を聞いて、これまでの研究の積み重ねを感じました。今自分の興味のある分野と近しいものがあり、今後の卒業研究の足掛かりになると感じました。

 岡田顧問は2015年度から2018年度まで本学農学部特任教授、2019年度からRyukoku Extension Center フェローを務め、2021年度からRyukoku Extension Center顧問に就任。これまで「モデル植物シロイヌナズナを用いた植物分子遺伝学の確立と植物器官発生機構の解明」を研究し、シロイヌナズナをモデル植物として日本で最初に研究に取り入れ、特に、花や葉、根の形態形成や、重力、光、接触等の物理的刺激に応答した成長制御に着目した遺伝学的研究において顕著な成果をあげられています。その成果は、イネやダイズ、トマトなど多様な農作物における形態形成機構の解明や生産性向上に関する研究の確立に繋がりました。
 また、アメリカ、ヨーロッパ、日本といった世界規模の研究コンソーシアムの中心人物であり、岡田顧問の研究を個人の研究で終わらせることなく、国内外の植物研究者や大学院生を対象に研究成果や新しい実験技術を示すワークショップや研究会を開催し、更に、情報交換のための研究者ネットワークを構築するなど研究者コミュニティの発展や教育に力を注がれました。

※「みどりの学術賞」とは
「みどり」についての国民の造詣を深めるために、国内において植物、森林、緑地、造園、自然保護等に係る研究、技術の開発、その他の「みどり」に関する学術上の顕著な功績のあった個人に内閣総理大臣が授与するものです。詳しくは内閣府HPよりご確認ください。