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2022.05.12

いま世界各地で起きる「戦争と犯罪」について考える公開研究会を連続開催 ロシア・ウクライナ・アフガニスタン・ミャンマー・カンボジアなど世界で後を絶たない残虐行為や人権侵害について、参加者と共に考える <初回は5/16(月)18:00-19:30オンライン開催、Webから要事前登録>

【本件のポイント】

  • 龍谷大学犯罪学研究センター(CrimRC)1)は、戦争という「犯罪」も研究の対象とし、その被害からの救済と根絶に正面から取り組むことを目指して公開研究会を実施
  • コーディネーターはジャーナリストの舟越美夏氏がつとめ、戦場ジャーナリストや研究者、NPO活動家などを講師に招いて各地の最新状況や課題について報告
  • 全5回の公開研究会・シリーズはオンライン開催。研究者・実務家に限らず広く市民に参加をよびかけ、戦争犯罪の状況や刑事政策のあり方をグローバルな視点で共に考える機会に


【本件の概要】
 龍谷大学 犯罪学研究センター(CrimRC)は、世界で後を絶たない戦争犯罪について広く一般に周知するため、2022年5月16日(月)から公開研究会・シリーズ「戦争と犯罪」をオンラインで共催します。同企画は、元共同通信の記者で、国家による犯罪を告発してきたジャーナリスト・舟越美夏氏(本学・犯罪学研究センター嘱託研究員)によるものです。
 犯罪学の観点からも、戦争という人類最大の「犯罪」とそれに関連する被害者の問題は、見過ごすことのできない大きな問題です。昨今のロシアのウクライナ侵攻に始まる一連の戦争報道において、軍隊や兵士の残虐行為が「戦争犯罪」「ジェノサイド(大量虐殺)」などと呼ばれ、通常犯罪とは異なる処理をすべきであると主張されています。
 第1回目は、ジェノサイドの問題を長年研究してきた前田朗氏をお招きして、ハーグ(オランダ)の国際刑事裁判所(ICC)における戦時下の犯罪を処罰する制度とその現状課題についてお話しいただきます。テーマは、「国際社会は“戦争犯罪”を処罰できるのか?」です。また、第2回目以降は、アフガニスタン、ミャンマー、カンボジアなどの戦争犯罪について、戦場ジャーナリストや研究者、NPO活動家などを講師に招いて各地の最新状況や課題を共に検討していく予定です。

1.実施概要
- 名称:公開研究会・シリーズ「戦争と犯罪」
〜いま世界各地で起きている戦争と犯罪について考える〜
- 日程:2022年5月16日(月)から不定期開催(全5回・隔週月曜夕方を予定)
- 会場:オンライン(Zoom)※後日、編集映像をYouTube配信予定
- 参加費:無料 下記URLから事前申込制
- 主催:一般社団法人刑事司法未来   共催:龍谷大学 犯罪学研究センター
- コーディネーター:舟越 美夏 氏(ジャーナリスト・本学犯罪学研究センター嘱託研究員)
- 司会進行:石塚 伸一 教授(本学法学部・一般社団法人刑事司法未来 代表)

【第1回 公開研究会】
- 日時:2022年5月16日(月)18:00-19:30
- 講師:前田 朗 氏(東京造形大学 名誉教授)
- テーマ:「国際社会は“戦争犯罪”を処罰できるのか?」
- 内容:①趣旨説明(10分)②講師による報告(50分) ③質疑応答(30分)

2.プロフィール
【コーディネーター】舟越 美夏(ふなこし・みか) 氏
元共同通信社記者。2000年代にプノンペン、ハノイ、マニラの各支局長を歴任し、その期間に西はアフガニスタン、東は米領グアムまでの各地で戦争、災害、枯葉剤問題、性的マイノリティーなどを取材。東京本社に帰任後、ロシア、アフリカ、欧米にも取材範囲を広げ、チェルノブイリ、エボラ出血熱、女性問題なども取材した。著書「人はなぜ人を殺したのか ポル・ポト派語る」(毎日新聞社)、過酷な日々を生き抜いた人々の愛と死を描いた「愛を知ったのは処刑に駆り立てられる日々の後だった」(河出書房新社)、トルコ南東部のクルド人虐殺「その虐殺は皆で見なかったことにした」(同)。龍谷大学犯罪学研究センター嘱託研究員。

【第1回講師】前田 朗(まえだ・あきら)氏
朝鮮大学校法律学科講師。日本民主法律家協会理事、国際人権活動日本委員会運営委員、日本友和会理事、救援連絡センター運営委員。1990年、東京造形大学専任講師、同助教授、教授を経て、21年、同名誉教授。主著に『戦争犯罪と人権』(明石書店)『戦争犯罪論』『ジェノサイド論』『侵略と抵抗』『人道に対する罪』『9条を生きる』(以上、青木書店)『市民の平和力を鍛える』(K.I.メディア)『軍隊のない国家』(日本評論社)『旅する平和学』(彩流社)『ヘイト・スピーチ法研究序説』『ヘイト・スピーチ法研究原論』『ヘイト・スピーチ法研究要綱』『ヘイト・スピーチと地方自治体』『憲法9条再入門』『黙秘権と取調拒否権』(以上、三一書房)『刑事法再入門』『500冊の死刑――死刑廃止再入門』(以上、インパクト出版会)などがある。

3.詳細・申込方法
以下URLから詳細を確認のうえ、ページ内のフォームに必要事項を入力しお申込みください
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-10373.html
(第1回研究会 申込期限:5/16(月)17:00)

4.用語解説
1)龍谷大学 犯罪学研究センター
「犯罪学」(英:Criminology)とは、犯罪にかかわる事項を科学的に解明し、犯罪対策に資することを目的とする学問です。同センターは、2016年6月に発足し、同年11月に文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」に採択されました。これまで建学の精神を具現化する事業として、犯罪予防と対人支援を基軸とする龍谷大学ならではの犯罪学の創生に向けた研究と社会実装活動を展開してきました。

問い合わせ先:

 龍谷大学 犯罪学研究センター  Tel 075-645-2184 Fax 075-645-2240
 E-mail crimrc2016@ad.ryukoku.ac.jp   URL  https://crimrc.ryukoku.ac.jp/