2022.05.24
株式会社日吉様がRECレンタルラボを卒業【REC】
株式会社日吉様は、2018年5月からRECレンタルラボに入居され、先端理工学部 山中裕樹 准教授と共に、「環境DNA 測定を用いた研究」を進めてこられました。今般、本社のラボ増設に伴い、2022年4月末をもってRECレンタルラボを卒業されました。
同社は、滋賀県近江八幡市に本社を置き、環境分析等の事業を展開されている企業です。
琵琶湖固有種であるイケチョウガイは、日本の淡水に生息する最大の二枚貝で、淡水真珠養殖に利用されてきましたが、絶滅危惧I 類に指定されています。同社は、水中に残る生物の体液や鱗、糞便由来の「環境DNA」を分析することで、イケチョウガイの存在確認や、外来種駆除による減少を確認するなど、生物多様性の保全に貢献しておられます。
併せて、2019年よりイケチョウガイからとれる琵琶パールの養殖をおこない、地元産業の支援に取り組まれています。
同社と龍谷大学は、引き続き共同研究契約を締結し研究を進めています。また、共有で環境DNA分析にかかる特許権を有しており、本特許技術は複数の企業に実施されています。レンタルラボ卒業後も、本学との更なる産学連携の進展が期待されます。