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2022.06.02

「戦場」の取材ではなく、そこに暮らす「人」を見る “映像ジャーナリストが見たウクライナのいま”を学生に伝える 龍谷大学深草キャンパスにて映像ジャーナリスト兼映画監督の綿井健陽氏による講演会を実施

【本件のポイント】

  • 法学部専攻科目「法と裁判」及び「演習Ⅱ」(担当:石塚 伸一教授)にて、ジャーナリストであり映画監督の綿井 健陽氏※1による講演会を実施
  • 戦時下のウクライナのさまざま側面を目撃したジャーナリストで映画監督の綿井健陽氏。独自の映像や写真とともにメディアでは伝えられていない一般市民の暮らしや戦争への意識について、学生に伝える
  • 講演当日は法学部生100名以上が受講。講義を通して、学生は戦渦における一般市民の暮らしを見ることにより、一層戦争を身近なものとして感じ、世界でどのような人権侵害が起きているのかを考えるきっかけに


【本件の概要】
 5月31日(火)、龍谷大学法学部専攻科目「法と裁判」及び「演習Ⅱ」(担当:石塚 伸一教授)にて、ジャーナリストであり映画監督の綿井 健陽氏による講演会を実施しました。
 空爆と戦闘が予想以上の激しさで広がったロシアによるウクライナ侵攻について、ジャーナリストで映画監督の綿井氏はこれまでも独自の視点と丹念な取材で、戦時下のウクライナのさまざまな側面をリポートされてきました。この講演会では綿井氏が目撃した戦争の姿を、映像と写真を使って学生に伝えられました。講演当日は法学部生100名以上が受講し、綿井氏の講演に学生たちは一心に耳を傾けました。
 この講義を通して、学生は戦渦における一般市民の暮らしを見ることにより一層戦争を身近なものとして感じ、世界でどのような人権侵害が起きているのかを考えるきっかけとなりました。


受講者のコメント
 講演を聞いて衝撃を受けたことは2つあります。1つは僕たちと同年代の少数民族のロシア兵の遺体が痛々しく横たわっていたこと。もう1つはニュースで知っているウクライナとはギャップを感じるウクライナの様子や、そこに住んでいる国民の意識を知ったことです。テレビのニュースや新聞、インターネットなどのメディアでは知ることの出来ない、ウクライナの戦争のありのままの現場を臨場感をもって体感出来るものでした。
(法学研究科修士課程1年生 森本 夏樹さん)

 現地からの新鮮な情報、考え方を受け取ることができました。戦争と日常の境目はどこか?ということに対して、新たな考え方ができるようになりました。
(法学部法律学科4年生 戸田 正成さん)

※1)綿井 健陽氏:

世界の紛争・戦争地域を取材し、ニュースリポートやドキュメンタリー番組を制作している綿井氏。イラク戦争報道では、「ボーン・上田国際記者賞」特別賞、「ギャラクシー賞」報道活動部門・優秀賞などを受賞しています。ドキュメンタリー映画「Little Birds イラク 戦火の家族たち」(2005年)、「イラク チグリスに浮かぶ平和」(2014 年)を撮影・監督。著書に『リトルバーズ 戦火のバグダッドから』(晶文社)、共著に『ジャーナリストはなぜ『戦場』へ行くのか』(集英社新書)などがあります。


映像ジャーナリスト兼映画監督 綿井 健陽 氏


法学部専攻科目「法と裁判」及び「演習Ⅱ」担当 法学部 石塚 伸一教授

問い合わせ先:法学部教務課 Tel 075-645-7896 E-Mail hogaku@ad.ryukoku.ac.jp