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2022.06.08

政策実践・探究演習(国内)京丹後三重・森本プロジェクトが地域フィールドワークを実施【政策学部】

2022年6月4日(土)に、政策実践・探究演習(国内) 京丹後三重・森本プロジェクト(担当:谷垣岳人准教授)の学生20名が、今年度第1回の地域フィールドワークを実施しました。本プロジェクトは、京丹後市大宮町三重・森本地域で、2016年から生物多様性に配慮した環境保全型農業の取組で地域と協働し、「ゲンゴロウ郷の米」のブランディングを目指した活動をしています。「ゲンゴロウ郷の米」とは、コシヒカリの栽培に化学肥料・農薬を半分以下に減らし、定期的に生物調査を実施しながら、環境に負荷をかけない農法で栽培しているお米です。特に、水田の水を抜く中干し後にゲンゴロウ等の生物が生存できるよう、水田の周囲に溝をつくり避難できるようにした「ひよせ」で、生物調査を行っています。

今回のフィールドワークの主な目的は、今年度のメンバーの地域との顔合わせと、「ゲンゴロウ郷の米」圃場での中干し前の生物調査です。


入村式での顔合わせ

■初回フィールドワークにあたり入村式を開催
学生と地域は、既にオンラインでお互いの自己紹介を終えていましたが、対面では初顔合わせです。三重・森本里力再生協議会の新田会長をはじめ、生産者団体の皆様に集まっていただき、入村式を開催。谷垣先生から『政策学部10周年記念誌』を各団体にお渡ししました。


入村式後の集合写真(撮影時のみマスクを外しています)

■生き物調査
昨年度の政策班が作成した「生物調査シート」を使って、ゲンゴロウ水田(ひよせ)で生き物調査を実施しました。学生たちは事前にプロジェクトの教材動画で生物調査の方法について学習し、いよいよ本番です。着替えを済ませ、長靴をお借りして田んぼに降ります。網をガザガザ。中身をバットに開けてみると多様な生物が見つかります。「生物調査シート」には原寸大の生き物の写真が掲載されているので、どんな生き物かを確認します。


生産者さんから中干しの効果について説明を受ける学生たち


「ひよせ」で生き物を探します


コオイムシのオスがいました


トノサマガエルも


網からバットに移し、何がいるのか観察


地域の方々も興味津々


希少種マルガタゲンゴロウ(右上)


先輩たちが作成した生物調査シート

今回の調査で、ゲンゴロウの幼虫が見つかりましたが、シートに掲載されていないので何の幼虫なのか判別しにくいという声があり、今後、幼虫を入れた内容に更新することになりました。調査終了後、谷垣先生の指示で、リリースするもの、標本として持ち帰るものに分類しました。晴天の下、約2時間の調査を終了しました。


晴天に恵まれ生物調査を終えた学生たち、市役所・地域の参加者(撮影時のみマスクを外しています)


谷垣先生のガイドで地域や水田のシステムを学ぶ学生たち


女性グループ「まんぐるわ」さんのカレー


コウノトリも調査に参加?

今年度も、政策班、経済班、広報班の3つに分かれて、「ゲンゴロウ郷の米」のブランディングに向け多様なアプローチによる活動を展開する予定です。
地域の皆様、引き続きよろしくお願いいたします。


※政策学部ではPCR検査を導入しており、フィールドワーク参加者全員がPCR検査を実施し、陰性が確認された学生のみ参加しております。