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2022.06.10

「本山本願寺と浄土真宗の地域のお寺(浄念寺・一念寺)の役割を体験的に知る」【社会共生実習】

浄念寺の日曜学校の様子


 「社会共生実習(お寺の可能性を引き出そう!―社会におけるお寺の役割を考えるー)」(担当教員:社会学科教授 猪瀬優理、コミュニティマネジメント学科准教授 古莊匡義)では、5月15日と21日に活動先であるお寺に行きました。


日曜学校に参加した受講生


子どもたちとゲームをして遊びました


 15日は滋賀県守山市にある浄土真宗本願寺派 浄念寺に行き、日曜学校に参加しました。
 この日は8人の子どもたちと日曜学校に参加。ご住職が子どもむけに「つながり」に関する分かりやすい法話をされた後、受講生が事前に考えて用意した「絵しりとり」というゲームなどをしました。子どもたちは、受講生と一緒に遊び、打ち解けることができました。子どもたちからは「また来てね」と言ってもらい、異なる世代同士がゆっくりとした時間の中で交流することでき、受講生からは「ずっとここにいたい」という言葉も聞かれました。
 また、日曜学校終了後、ご住職からお寺と地域社会の関係や日曜学校の始まり、今後のお寺の活動についての展望などのお話を伺うことができました。
参加した受講生からは「(子どもたちの)居場所を学校や家庭以外に、それも地域に密着したお寺に設けるということに、子どもを地域で見守ろうという考えを感じた」などの感想を聞くことができました。


本願寺の降誕会を参拝


国宝の唐門の説明を受けている受講生


 21日には京都市にある本願寺の「降誕会」を参拝し、一念寺を訪問の後、門前町のまち歩きをおこないました。
本願寺では、国宝である唐門や、境内、重要文化財である書院の中を案内していただき、角度を変えると見え方が変わる絵や欄間など、エンターテイメントとしての側面が寺院にあることを学ぶことができました。


一念寺への訪問


ご住職のお話に引き込まれました


 一念寺では、本学出身のご住職の来歴やお寺での活動についてのお話を伺いました。本願寺門前町にある一念寺には長い歴史があり、周辺地域にも歴史ある建物や、正史には掲載されていない地域住民によって語り継がれている話も多く残されています。それらを集めてお寺で共有する活動など、地域が必要とすることをお寺で提供されているため、活動内容が多岐にわたっていることを知ることができました。


本山本願寺にて

 参加した学生からは、「実際に法要に参加してみると迫力を感じ、異世界に来たような感覚になった。また、本願寺内を見学させていただき、様々なところに人を楽しませるような仕掛けがあり、昔はお寺が人々にとって身近な娯楽という印象があったのかなと思った」や「活動全体を通して本願寺に訪れる人の多さに気づき、多くの人にとって本願寺は必要な存在であり、重要な場所であるのだとわかった」、「勝手に「寺」という存在は堅い場所なのかと思っていたが、面白い話をしてもらえて様々な悩みを真剣に聞いてもらえる素敵な場所なのだと思った」といった感想を聞くことができました。

 2日間をとおして、本願寺という存在や門前町の持つ意味、またお寺が果たしうる役割についての視点をさらに広げ、深めることでお寺の役割を体験的に学ぶことができました。


社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。