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2022.06.20

村田和代ゼミが言語政策学会でインクルーシブミュージアムとユニバーサルツーリズムについて発表しました【政策学部】

政策学部 村田和代ゼミが、6月18・19日に京都大学で開催された言語政策学会のWiP (Work in Progress)セッションで、仏教SDGsにつながる2つの取り組みを発表しました。発表した2つの取り組みのタイトルと概要は以下の通りです。

「インクルーシブミュージアムに向けて―龍谷ミュージアムを事例として」
龍谷大学には仏教美術館(龍谷ミュージアム)が併設されているが、「街に開かれた博物館」というコンセプトにもかかわらず来館者が限られているのが現状である。関係者への聞き取り調査やミュージアムに関する先行研究を踏まえ、情報弱者を取り残さず、排除しないインクルーシブミュージアムを目指してWEB博物館を提案した。発表では、WEB博物館におけるそれぞれの情報弱者に対応した展示方法を紹介する。

「ユニバーサルツーリズム実現に向けた視覚障害者向けマップ作成―京都市を事例として」
近年ユニバーサルツーリズム(UT)の考え方が広まりつつあるが、視覚障害者は視覚から情報を得ることが難しいため情報弱者となりがちである。本報告では、世界的な観光都市京都を事例とし、現状を考察した。その上で、UTの取組の一つとして、視覚障害者に安全な歩行ルートを提供し容易にアクセスできる音声ブラウザを用いた観光地図の作成を提案する。

学会自体は3年ぶりに対面での開催で、ゼミ生全員で学会会場である京都大学にうかがいました。WiPセッションはzoomを活用したハイフレックスによる発信でした。発表後、会場におられるオーディエンスから拍手を、zoomの画面上ではたくさんの「いいね」をいただき、参加学生にとっても実りある一日となりました。