Need Help?

News

ニュース

2022.06.21

政策実践・探究演習(国内)京丹後三重・森本プロジェクトが「共生農業」学修会を「ゲンゴロウ郷の米」生産者とハイブリッド形式で実施【政策学部】

2022年6月16日(木)に、「政策実践・探究演習(国内)」京丹後三重・森本プロジェクト(谷垣岳人准教授担当、受講生20名)が、本多清(ほんだきよし)氏(アミタ株式会社京都オフィス)を講師として、「ゲンゴロウ郷の米」の生産に関わる農薬をテーマにした学修会を実施しました。
本多氏は、石川県加賀市において「あぢの郷づくりプロジェクト」に関わってこられ、生物との「共生農業」のための「優農薬」の選択の必要性を説いておられます。本プロジェクトは環境保全型農業を推進していますが、本多氏は、減農薬の基準には課題があること、使用農薬の成分と生物に与える影響など専門的なお話もわかりやすくお話いただきました。加賀市、豊岡市などの先進事例との比較から、プロジェクトが現在取り組んでいる「ゲンゴロウ郷の米」の農法について多くの示唆を得ることができました。

さらに、本多氏は、丹後地方の慣行農法と「ゲンゴロウ郷の米」で使用している農薬、農法等について事前に調査してくださり、「ゲンゴロウ郷の米」の栽培過程で使用している農薬等が優農薬の基準をクリアしている、と指摘くださいました。このことにより、これからも学生たちは自信をもって「ゲンゴロウ郷の米」のブランディングに取り組んでいくことができます。政策班が歴代メンバーによって更新中の『ゲンゴロウ郷の米 農法の手引き』に、優農薬について学びを深め、今年も情報を更新していければと考えます。

講演の後、学生からは「優農薬のお米を消費者は理解して購入してもらう上での課題」に関して、地域の生産者からは「苗の大きさと田植え機の設定方法」等の具体的な質問もあり、活発な質疑応答が行われました。「環境保全型農業から優農薬農業へ」という一歩進んだステップに向かい、地域と共に歩んでいけるよう学生たちも決意を新たにしたところです。


ハイブリッド形式(講師と谷垣先生、学生は対面実施。地域の方はオンライン参加)

今回は、活動地域の農業法人(京丹後森本アグリ株式会社)からオンライン参加もあり、本多氏は来校され学生には対面で、地域側はオンラインで、というハイブリット形式を試みました。地域の皆様も、コロナ禍で必要に迫られたことにより、学生たちとのオンライン交流にすっかり慣れ、講義にこうして遠隔参加いただける環境が整ってきたことは、大学・地域連携の成果の1つといえます。

地域の生産者の皆様、農繁期にもかかわらず、貴重な時間を割いて学修会にご出席いただきありがとうございました。これからも学生との会議、学修会ではオンラインツールを有効に活用し、フィールドワークの際は対面でより深い交流を目指していきたいと考えています。