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2022.07.07

公開研究会・シリーズ「戦争と犯罪」 第5回 ミャンマーをテーマに開催 国際社会の助けが来なかったミャンマー 若者たちが武器を取った理由とは ウクライナの人々の苦難には向けられる同情と支援が、なぜミャンマーには向けられないのか。ミャンマーの実態についてジャーナリストが報告 <7/15(金)18:00-19:30オンライン開催、Webから要事前登録>

【本件のポイント】

  • 龍谷大学犯罪学研究センター(CrimRC)1)は、戦争という「犯罪」も研究の対象とし、その被害からの救済と根絶に正面から取り組むことを目指して公開研究会を実施
  • 本研究会の企画は、ジャーナリストの舟越美夏氏が担当し、戦場ジャーナリストや研究者、NPO活動家などを講師に招いて各地の最新状況や課題について報告・共有する機会に
  • 第5回となる今回の公開研究会の講師は、現地を取材したジャーナリストの舟越美夏氏


【本件の概要】
 龍谷大学 犯罪学研究センター(CrimRC)は、世界で後を絶たない戦争犯罪をテーマに、2022年5月から公開研究会・シリーズ「戦争と犯罪」をオンラインで共催しています。7月15日(金)に実施する第5回研究会では、昨年2月1日に国軍が起こしたクーデターに対し、初めて大規模な市民の抵抗運動が起きたミャンマーをとりあげます。現在もミャンマー国軍が民主化指導者アウンサンスーチー氏を拘束して権力を掌握。最大都市ヤンゴンなどで連日、市民らが抗議デモを繰り広げていますが、軍はこれを力で弾圧。2000人以上の死者が発生する事態となっています。

1.実施概要
- 名 称:公開研究会・シリーズ「戦争と犯罪」第5回
 国際社会の助けは来なかった〜ミャンマーの若者たちが武器を取った理由〜
- 日 程:2022年7月15日(金)18:00-19:30
- 会 場:オンライン(Zoom) ※本学深草キャンパスよりLIVE配信
- 参加費:無料 ※下記URLから事前申込制
- 主 催:一般社団法人刑事司法未来   共催:龍谷大学 犯罪学研究センター
- 司会進行:石塚 伸一 教授(本学法学部・一般社団法人刑事司法未来 代表)

2.趣旨
 ロシアによるウクライナ侵攻で、国際報道と各国の関心はこの問題に集中し、この2国以外で起きている戦争犯罪や人道に対する犯罪は無視されているのではないか。第5回では、歴史的、政治経済的に日本と関係が深い国、ミャンマーで人々が直面している戦争犯罪と人道に対する罪をとりあげる。
 昨年2月1日、国軍が起こしたクーデターに対し、初めて大規模な市民の抵抗運動が起きた。国軍は抵抗する者を「テロリスト」とよび、凄惨な武力弾圧を続けている。運動の中核である10代−20代は「国連が助けに来てくれる」と信じていたが、国際社会は実行力のある手段を取らなかったため、「自分たちで戦うしかない」と武器を取った。国際社会の支援なしには武力闘争は長期化し悲劇は深まるばかりだが、国際社会の関心は集まらない。「独裁政権下での悲劇は、国益を最優先する国際社会の沈黙によっても起こされる」とミャンマー人ジャーナリストは言う。
 ウクライナの人々の苦難には向けられる同情と支援が、なぜミャンマーには向けられないのか。その理由が国益であっていいはずはない。「私たちには私たちしかいない」。若者たちから漏れるそんな声に耳を傾け、まずはミャンマーで何が起きているかを知ってほしい。

3.プロフィール
【講師】舟越 美夏(ふなこし・みか) 氏
ジャーナリスト・犯罪学研究センター嘱託研究員。元共同通信社記者。2000年代にプノンペン、ハノイ、マニラの各支局長を歴任し、その期間に西はアフガニスタン、東は米領グアムまでの各地で戦争、災害、枯葉剤問題、性的マイノリティーなどを取材。東京本社に帰任後、ロシア、アフリカ、欧米にも取材範囲を広げ、チェルノブイリ、エボラ出血熱、女性問題なども取材した。著書『人はなぜ人を殺したのか ポル・ポト派語る』(毎日新聞社)、過酷な日々を生き抜いた人々の愛と死を描いた『愛を知ったのは処刑に駆り立てられる日々の後だった』(河出書房新社)、トルコ南東部のクルド人虐殺『その虐殺は皆で見なかったことにした』(同)。

4.詳細・申込方法
以下URLから詳細を確認のうえ、ページ内のフォームに必要事項を入力しお申込みください。

https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-10769.html
(申込期限:7/15(金)17:00)

5.用語解説
1)龍谷大学 犯罪学研究センター(CrimRC)
「犯罪学」(英:Criminology)とは、犯罪にかかわる事項を科学的に解明し、犯罪対策に資することを目的とする学問です。同センターは、2016年6月に発足し、同年11月に文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」に採択されました。これまで建学の精神を具現化する事業として、犯罪予防と対人支援を基軸とする龍谷大学ならではの犯罪学の創生に向けた研究と社会実装活動を展開してきました。

問い合わせ先:
龍谷大学 犯罪学研究センター  Tel 075-645-2184 Fax 075-645-2240
E-mail crimrc2016@ad.ryukoku.ac.jp   URL
 https://crimrc.ryukoku.ac.jp/