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2022.07.11

刑事司法における人権を考える~「布川事件」を題材に 谷萩 陽一 弁護士による講演会を開催【法学部】

7月7日(木)、布川事件国賠訴訟弁護団長を務められた谷萩 陽一 弁護士を講師に招き、「裁判と人権」の大川 恒星先生クラス、山本 淳先生クラス合同の講演会を開催しました。

布川事件は「えん罪原因のデパート」といわれるほど、刑事司法の問題点が浮き彫りになった代表的なえん罪事件です。
捜査、起訴、公判活動のそれぞれの場面で、警察・検察のどのような行為がえん罪に結び付いたのか、自白獲得の手段、捜査全般・自白強要・公判にみる刑事司法の問題点を具体的な実例をあげてご説明いただきました。
また、再審無罪に至る過程で新証拠の提出のためにどのような方法で尽力されたのか、いかに証拠開示の追求が重要であるか、再審無罪を獲得したのちの国賠訴訟でえん罪原因を解明し、それを刑事司法改革に結びつけるための活動、今なお刑事司法に改革すべき課題が残ることについてお話しいただきました。
「人権の最後の砦たる司法において果たして人権が十分に保障されているのか」という本講義のテーマについて、学生が改めて考える機会となりました。