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2022.07.19

実践真宗学研究科 東北実習で学んだこと【文学部】【実践真宗学研究科】

実践真宗学研究科では、臨床宗教師・臨床傾聴士研修の一環として2022年6月に東北被災地研修が行われました。3年ぶりに行われた本研修に参加した学生の声をご紹介します。

 

●研究科1年 石川みゆき

 東北の海底が地震で大きく荒れてしまったあと、この十年で刻々と再生していくというドキュメンタリーを見たことがある。今回の研修を通じて、その「再生」は地上でも、また人々の心の中でも起こっていると感じた。目に見える、あるいは目に見えないネットワークが、傷ついた土地や人々の心を「再生」に導いている。その歩みはいろいろでも、決して壊されたままではないということを学んだ。できれば自分もそのネットワークの小さな片隅を担いたい。決して忘れられない、忘れてはならない研修となった。

 

 

●研究科2年 藤谷 歓英

 仙台研修を通して、東日本大震災の現状や被災された人々の思いや悲しみに触れさせていただきました。地震から11年経つ今も死別の悲しみと共に生きるご遺族の方々のお言葉を聞き、涙が溢れました。また、研修後には明日への生きる活力が湧き上がり、心が温かくなる不思議で貴重な体験をさせていただきました。研修を通して死や悲しみに優劣はなく、全ての命ははかなく尊い、全ての日常は当たり前ではなく、特別で美しいものであると気づきました。私の人生の中で間違いなく最高の経験の一つとなりました。先生方や仙台の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。これからも悲しみを共にし、人々に寄り添う実践と研究を続けていきながら、これからも他人のために泣ける人でありたいと強く思いました。


 

COVID-19感染症の拡大に伴い、臨床実習が困難な状況下で、私たちの実習を受け入れて下さった被災地の方々に心から感謝いたします。ご遺族や僧侶に教えていただいた悲しみと願いを次世代の研修生と共に受け継いでまいります。