Need Help?

News

ニュース

2022.07.19

実践真宗学研究科 築地本願寺訪問実習で学んだこと【文学部】【実践真宗学研究科】

実践真宗学研究科では、体系的な理論研究と現場での実習を軸として「理論と実践」に取り組んでいます。学生が主体となって行う本研究科の臨床実習は、訪問先もその内容も多岐にわたり、その一つひとつが本研究科の色を作りあげます。その中で今回は、「より開かれたお寺へ」というスローガンを掲げる、東京の築地本願寺に訪問実習を行った学生の声をお届けします。

 

●研究科2年 亀井恵慶

 築地本願寺訪問実習では、こうした伝道もあるのかという新たな視点を持つことができました。築地本願寺カフェ(Tsumugi)が提供されている朝食の中で「18品の朝ごはん」というメニューがあり、その由来をわかりやすく説明したカードが添えられていました。そこには、「築地本願寺のご本尊である阿弥陀様はすべての生きとし生けるものを救うために48の誓願を建てられ、その中心にある「あなたを決して見捨てない」と願い誓われた第18願です。」と、18番目の誓願にちなんで命名されたことが記載されていました。私はこの実践を、仏縁のない方、一般の方でも非常にわかりやすく工夫した伝道であると感じました。

 

 

●研究科2年 高千穂光正

 今回の築地本願寺訪問実習では、副宗務長である東森様よりご講義をいただいた。築地本願寺において行われている、「築地本願寺倶楽部」や「「寺と」プロジェクト」等の実践的な活動やその背景にある理論構成を学ぶ中で、築地本願寺における浄土真宗との新たなご縁づくりを目的としたセグメント及び深いアプローチが形成されていることに気付かされた。無宗教の割合が高いとされる東京における布教伝道のあり方を学んだ。

 

 

●研究科2年 米田空城

 築地本願寺訪問実習では、これからの真宗寺院像として一緒性を基盤にするということが大切だと学びました。お寺の敷居を下げるといった意味でも、既存のお寺の在り方ではなく、お寺に今まで関わりのなかった人たちも集える場所としてコミュニティーの中心になることが目標であると考えさせられました。命は等しく平等であるという真宗の教えに基づき、共に生きていく共同体としてのこれからの真宗寺院像を考えるきっかけになりました。


 

本研究科の学生たちは、現場に足を運び、実習での経験を糧に気づきや知見を得、自らの研究に還元していきます。多様性に満ちた本研究科の臨床実習について、今後も紹介していきたいと思います。