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2022.07.20

政策実践・探究演習(国内)京丹後三重・森本プロジェクトが第2回フィールドワークを実施【政策学部】

2022年7月9日(土)に、「政策実践・探究演習(国内)」京丹後三重・森本プロジェクト(担当:谷垣岳人准教授)の学生18名(2~4回生)、教員2名が、今年度第2回の地域フィールドワークを実施しました。本プロジェクトは、京丹後市大宮町三重・森本地域で、「ゲンゴロウ郷の米」のブランディングを目指した活動をしています。「ゲンゴロウ郷の米」とは、コシヒカリの栽培に化学肥料・農薬を半分以下に減らし、定期的に生物調査を実施しながら、環境に負荷をかけない農法で栽培しているお米です。
6月4日に実施した第1回フィールドワークでは、中干し前の生物調査でしたが、今回は、田んぼの水を一旦抜く中干し後にゲンゴロウ等の生物が水田の周囲に溝をつくり避難できるようにした「ひよせ」で、実際に生き残っているのかを検証することが主目的でした。他にも、地域の方々にご協力いただき、各班の活動を進めることができました。


当日の活動を終えて(撮影時のみマスクを外しています)

■政策班:中干し後の生き物調査
前回調査(6月4日)と同様に、昨年度の政策班が作成した「生物調査シート」を使って、ゲンゴロウ水田(ひよせ)で政策班のメンバーと地域の方とで生き物調査を実施しました。
水田の水を一旦抜く中干し後でも、水のある「ひよせ」があれば生き物が避難できることを調査により検証します。調査の結果、多様な生き物とともに希少種の3種類のゲンゴロウを確認することができました。雨模様になった午後は、2つに分かれて経済班と広報班の活動にオブザーバーとして参加しました。


政策班は「ゲンゴロウ郷の米」の圃場・ひよせで生き物調査

■経済班:今年度の販売に関する地域との協議
経済班は、今年度は京丹後市のふるさと納税返礼品に「ゲンゴロウ郷の米」を登録する予定でオンラインによる協議を進めてきましたが、この日は森本公民館にて、対面で具体的な話を進めました。やはり対面での意見交換は貴重で、それぞれの思いを伝え合うことができました。
また、2年前から懸案になっているお米のパッケージデザインの更新についてもデザイン案を提示し決定し、今年度の学内販売の時期、内容について打ち合わせを行いました。新米の時期までに、パッケージデザインの変更とふるさと納税のサイトへの掲載を目標に今後も活動を進めます。


経済班は農法委員会・小町の里生産組合とパッケージデザイン・ふるさと納税の協議

■広報班
広報班は、今年度から「プロジェクトの歴史」を次の世代に引き継げるようにまとめる作業に着手します。2015年度南京PBLの国内事例調査として開始された本プロジェクトは、2019年度から現在のような国内PBLとして再スタートしました。学生が毎年入れ替わっていく中で、活動内容や地域への思いを後輩に継承していくためには引継ぎ資料が重要であることを学生たちは以前から認識していました。そこで、現在の活動を広報するだけでなく、過去の経緯を記録冊子にまとめようということになりました。
今回のフィールドワークでは、三重森本里力再生協議会の役員の皆さんにご協力いただき、地域の課題、地域に配布する通信にどのような内容を収めたら良いのか等、地域のご意見をじっくりヒアリングさせていただきました。さらに、昨年度のような地域のすばらしい景観や米作りに関する映像を撮影・発信する活動も引き続き行うことにしています。今回は、三重地区の地域資源の調査・撮影を実施しました。


広報班は三重地区の地域資源の調査も実施


「まんぐるわ」手作り弁当

昼食は、三重・森本地区の女性グループ「まんぐるわ」さんの手作り弁当。地域のお米の美味しさを知ってほしい、というお母さん方の思いが伝わってきます。他にも、おにぎり、キュウリの辛子漬など、愛情いっぱいランチを完食した学生たちは、班活動に励むことができました。暑い中、朝早くから準備いただき本当にありがとうございました。

前期のフィールドワークはこれで一旦終了し、夏の期間は、各班が持ち帰った課題について班活動を進めながら、地域の皆様とはオンラインでご相談します。
次回フィールドワークは、収穫後の10月、11月に予定しています。地域・大宮市民局の皆様、引き続きよろしくお願いいたします。


森本地区に広がる水田景観

※政策学部ではPCR検査を導入しており、フィールドワーク参加者全員がPCR検査を実施し、陰性が確認された学生のみ参加しております。