Need Help?

News

ニュース

2022.07.28

法律事務実務Ⅱ 民事模擬裁判を開催しました【法学部】

法律事務実務Ⅱ 民事模擬裁判を開催しました。

 2022年7月14日(木)の5講時に、法律事務実務Ⅱ(山本真先生)の授業で、民事模擬裁判(証人尋問)が開催されました(紫光館4階法廷教室)。民事模擬裁判は、12年前から法学教育の一環として実施されており、法的に物事を考える力を身につけるために有効です。今年度は貸金請求事件を取り扱いました。
5月に訴訟代理人(原告側弁護人3名・被告側弁護人2名)が公募され、今年度は5名の応募がありました。証人、書記官役も、法律事務実務を受講した学生が務めます。当日は、裁判官役の元裁判官の弁護士1名と、原告・被告代理人役の弁護士2名も参加しました。
 模擬裁判の授業は公開され、一般の法学部生や、訴訟代理人役学生のご家族も傍聴に来られました。
訴訟代理人役の学生は、事前学習会に参加し、毎週、授業終了後自発的に集まり、本番直前まで尋問の練習を行いました。原告と被告の言い分まとめた文書だけが渡され、証人役との事前の打ち合わせは全く行われません。そのため様々なパターンを想定し、尋問の練習をしてきました。
模擬裁判では、瞬発的な対応力が必要となります。訴訟代理人役の学生達は、証人から想定外の証言が出て戸惑っている様子がみられましたが、瞬時に頭をフル回転させて考え、粘り強くがんばっていました。
学生による証人尋問が終了すると、原告・被告それぞれの代理人役の弁護士が、お手本として証人尋問を行いました。
その後、裁判官役の佐藤建先生より、心証が開示されました。実際の裁判では、裁判官が心証を語ることはありません。また、佐藤先生から、原告代理人はよくがんばっていたし、被告代理人は玄人っぽい、手堅い質問だったとの講評をいただきました。
原告代理人役の田中稔子先生からは、チーム内でよく相談しており、難しい事案の中でよく粘り、とっかかりをつかもうとがんばっていたとの講評をいただきました。
被告代理人役の小松琢先生からは、必要なことだけを的確にきいていて、安心だったとの講評をいただきました。
最後に、山本真先生から、訴訟代理人役の学生たちは、練習し始めたときより、この1ヶ月、最後の1週間で大きく成長し、訴訟代理人役の学生5人は今回の模擬裁判を通して、法律学の楽しさをわかってくれたと思うとの総括がありました。
今回参加した訴訟代理人役の学生からは、「いろいろな視点から考える力が身についた」、「弁護士の先生方による事前学習が勉強になった」、「最後まで諦めず、粘り強く力が身についた」など、また、傍聴人からは「皆さんよく準備、勉強され、あっという間に時間が過ぎた」、「数年後、先輩方のように尋問ができるよう法律の勉強を頑張ろうと思った」などのコメントが寄せられました。