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2022.07.29

龍谷大学 龍谷エクステンションセンター主催 2022年度 第2回 REC BIZ-NET研究会『育種の可能性を切り拓く-ゲノム解析・データサイエンス技術を駆使して-』を紹介

【本件のポイント】

  • 本学教員によるシーズ発表会「REC BIZ-NET(※1)研究会」を開催し、様々な分野にわたる最先端のシーズに触れていただく機会を提供
  • 野菜の園芸学を専門とし、受粉しなくても果実を形成する単為結果について、遺伝学的に取り組んでいる本学農学部の滝澤講師と、遺伝育種科学、統計科学を専門とし、ビッグデータから遺伝的パターンを抽出する研究をしている小野木准教授が講演


【本件の概要】
 私たちが日々口にしている農作物は、より美味しくより作りやすくするために様々な品種改良が行われています。品種改良の方法には、自然に発生した有用系統の選抜、有用系統同士の交配による交雑育種や遺伝子組み換えなどがあります。
 現在、最も利用されているのは交雑育種で、性質の異なる系統同士を交配して、その中から目的の性質を持つものを選抜します。しかし、品種改良には非常に長い時間がかかり、新しい品種ができるまでに数年から十数年かかることもあります。一方、現在、生命の設計図である全DNA配列情報を解析する技術の開発が進み、品種改良の方法も大きく変わりつつあります。
 本講演では、品種改良の効率化のために開発されたDNAマーカーやゲノミックセレクションといった技術について事例を交え、講演します。

1.開催日時  2022年9月2日(金)15:00~17:00
2.開催方法  ハイブリッド開催(Web+対面)
対面で参加される場合は、本学瀬田キャンパスRECホールへお越しください。
(先着20名限定)
※新型コロナウイルス感染拡大状況により対面での開催が取り止めになる場合があります。
3.テーマ  育種の可能性を切り拓く-ゲノム解析・データサイエンス技術を駆使して-

●講演1
タイトル:品種改良のためのDNAマーカー開発
講演者 :龍谷大学農学部 資源生物科学科 講師 滝澤 理仁
内 容 :DNAマーカーは、ある特定領域のDNAの塩基配列の違いを識別することにより、品種や個体を識別できるゲノム上の目印です。DNAマーカーを利用することにより、ある目的とする性質を有する個体を選抜したり、品種の系統解析を行うことができます。本講演では、講演者が研究対象としている「単為結果性」という性質を例に、DNAマーカーの開発方法と品種育成での利用例について紹介します。
滝澤講師の研究内容等は以下からご覧いただけます。
https://www.agr.ryukoku.ac.jp/teacher/takisawa.html

●講演2
タイトル:品種改良を加速するデータサイエンス 
講演者 :龍谷大学農学部 植物生命科学科 准教授 小野木 章雄 
内 容 :品種改良とは今より良いものを作るということ。そのためにはどれがいいか選ぶ必要があり、選択のためには栽培したり飼育したりする必要があります。しかし作物も家畜も生き物、実際に栽培・飼育するのは大変です。では栽培・飼育を「ゲノム情報からの予測」で置き換えることができれば・・・。本講演ではゲノム情報などのデータを使って品種改良を加速するデータサイエンス的アプローチについて、その理論や最先端の研究例、社会実装を紹介します。
小野木准教授の研究内容等は以下からご覧いただけます。
https://www.agr.ryukoku.ac.jp/teacher/onogi.html


5.申込方法     お問い合わせ先までご連絡ください。

※1 REC BIZ-NET(RECビジネスネットワーククラブ)とは
龍谷大学エクステンションセンター(REC)では、産学連携のマッチングや共同研究・プロジェクトの創成に向けて、地域の中小企業・ベンチャー企業を対象としたREC ビジネスネットワーク(REC BIZ-NET)を組織・運営しています。
REC BIZ-NETでは、定期的なセミナーの開催や課題別研究会の編成・プロジェクトの運営、RECフェローやコーディネータによる技術相談・経営相談等を通じて、会員企業と本学の産学連携や、会員企業間の交流の場を提供しています。
過年度の開催実績は以下からご覧ください。
https://rec.seta.ryukoku.ac.jp/iag/biznet/study_group.html


お問い合わせ先 : 龍谷エクステンションセンター(REC)滋賀 (担当者:高田)
[Tel] 077-544-7299  [E-Mail] rec@ad.ryukoku.ac.jp


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チラシ 第2回 REC BIZ-NET研究会「育種の可能性を切り拓く-ゲノム解析・データサイエンス技術を駆使して-」