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2022.08.19

「地域産業活性化プロジェクト:京都老舗と創意工夫」で2022年度は3社の講演とフィールドワークを実施【経済学部】

 
 地域産業活性化プロジェクトⅠ(京都老舗と創意工夫)は、現代京都老舗企業を「講演」と「現場」から学ぶとともに、学生視点のオリジナル「企画」を構想するプロジェクト型の授業です。京都府の「京都老舗の会」とのコラボレーションをしている本授業は、表彰をうけている老舗企業から、教室での講演と現場のフィールドワークを通じて学ばせていただく機会を設けています。2022年度の前期は以下の3社の方々にご協力をいただくことができました。

1. 真葛様 宮川真一様    【講演:5月12日】【現場フィールドワーク:5月12日】          
2. かづら清老舗様 霜降大介様【講演:6月2日】  【現場フィールドワーク:5月19日】
3. ゆば庄様  橋本慶一郎様    【講演:6月16日】【現場フィールドワーク:6月23日】

 
 本授業は毎週木曜日の3・4限に実施しており、受講生23名と担当教員である経済学部 田中利和 准教授がアレンジを担当しています。事前のデスクトップリサーチと質問票の作成を通じたうえで、チームや自分達の関心を探り、講演での話や質疑応答の対話を通じて、理解を深めたうえで、お題をいただき、現場でのフィールドワークに挑みます。

 真葛様には、茶室の体験をつうじて、現場でのさらなる議論が深まりました。また制作現場の工房も見学させていただき、真葛焼きの製作工程を学ばせていただきました。かづら清老舗様には、営業中の店舗で陳列している簪をはじめとする和小物の商品について詳しく紹介をいただいたり、椿油を肌につけさせていただくことによる商品の肌を使っての理解という機会もいただきました。座敷に案内いただき、講演での続きの議論をさせていただいたり、つまみ細工の工程を観察させていただく機会にめぐまれました。ゆば庄様には、新鮮なゆばの試食をつうじた舌での理解や、熱気あふれる製造現場を見学させていただく機会をいただきました。あわせて、四条烏丸で展開しているeverysoyという店舗で、豆乳の試飲もさせていただきました。

 受講生たちは、講演も含めて懸命にフィールドノートをとりながら、生の情報を体得していくと同時に、お題に対応すべく、自分達の企画の種となるアイデアを模索します。前期では、これらの経験を整理していくなかで、チームでユニークでオリジナリティある素案としてまとめあげていくことを目標としています。

 つづく後期では、前期でつくりあげた素案を、実現可能性や妥当性などを検証し、さらに精度を高めていきます。老舗企業3社や京都府の方々との意見交換の機会も用意しており、可能であれば「やってみる」ことを通じて、理解を深め、行動力を培うことを目指します。一連の作業をつうじて、現実の老舗企業やリアルな社会・経済といったものを実感をもって学びとると同時に、さまざまな関係者との人間関係を培っていくことも期待しています。経済学部での特色あるプロジェクト授業として、後期もあゆみを進めていきます。