2022.07.18
「分子生物学・植物分子生物学」にて講演会を実施~分子生物学的知見を駆使した農作物育種実例の紹介~
2022年7月15日(金)4講時、「分子生物学・植物分子生物学」にて、長野県野菜花き試験場 畑作部 主任研究員 関 功介 様をお招きし、「分子生物学的知見を駆使した農作物育種実例の紹介」と題しご講演いただきました。
この授業では、我々の社会を支える現代生命科学の基礎となる分子生物学や遺伝学を学んできました。そのような内容が複合的に生かされている分野の一つとして、植物の育種があげられます。そこで、分子生物学や遺伝学の知識を活かしてレタスの育種などでご活躍中の関氏をお招きして、話題提供していただきました。関氏が学生時代からどのような経緯を経て現在に至られたのか、そしてその折々に考えられたこと、悩まれたことなどを交えてわかりやすくご紹介いただきました。特に、県の試験場という職場で、新たな業務課題に出会うたびに、まず目標を明確化し、試行錯誤し、必要な技術があれば新しく取り入れ、次々と課題を解決して成果に結びつけてこられた様子に、学生も学ぶことが多いセミナーとなりました。
<学生コメント>
・とても難しかったですが、とても面白かったです。抵抗性の品種を作るのには時間がかかるし必ずしも成功するとは限らないということがわかりました。
・機材トラブルで話せる時間が少なかったにも関わらず、それに合わせて要点を即座にまとめて話されていてすごいと思いました。話の内容はとても複雑に感じましたが、分子生物学を農作物の育種にどう応用していくか具体的な活用の仕方を学べたと思います。
・お金がなかったり知識がなかったら自分でやればいいというところがすごいなと思ったので自分もそうしたいきたいと思いました。
・普段聞けないような専門的な話が聞けてすごく楽しかった。ごく自然に存在する植物に対して興味を抱き、それに対して熱中できる人の話は本当に面白いものだと思った。
・研究をするということは、莫大なお金が必要になってくると思いますが、自分で遺伝子解析したり、何年もかけてレタスを栽培したりと凄い根気と思いでやっていらっしゃるのがよくわかりました。また研究をする際の少しの疑問などからくる問題提起の大切さも知りました。
・遺伝学の研究はとにかく交配してみる、というのが現場で本当に行われているのだ、とリアルなところを知れてとても面白かったです。
・貴重なお話ありがとうございました。周りの環境の影響でできないことは自分で考えて行動するチャレンジ精神と、考える力が大切なんだと思うと共に、すごいなと思いました。