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2022.08.23

覚明寺(浄土真宗本願寺派)地域に開かれたお寺に学ぶ【社会共生実習】

 「社会共生実習(お寺の可能性を引き出そう!―社会におけるお寺の役割を考える―)」(担当教員:社会学科教授 猪瀬優理、コミュニティマネジメント学科准教授 古莊匡義)では、6月26日に滋賀県守山市にある浄土真宗本願寺派 覚明寺に行き、当日実施された「みんなの笑顔食堂」に参加しました。


 覚明寺では、コロナ禍以降、3年ぶりの「みんなの笑顔食堂」の開催でしたが、近隣地域の小学生の子どもさんたちを中心に就学前のお子さんやその保護者のみなさんなど、30名ほどが集まりました。
ご住職から平和について考えさせられる短いご法話をいただいたあと、坊守様が覚明寺にまつわる「お寺クイズ」を行い、お寺についての知識も深まりました。


ご住職からのお話しを聞いている様子


 そのあと、当実習の受講生たちが「お題でビンゴ」ゲームを実施しました。3つのテーブルに分かれて、子どもさんたちと学生とが「夏といえば?」などをお題としてビンゴゲームを楽しみました。
ゲームの合間には、互いに交流を深めておられた保護者の方々からも受講生たちがお話を伺うことができました。
さらに、「みんなの笑顔食堂」が始まる前にご住職からお寺の歴史やご住職や坊守様がお寺で取り組んでおられること、その背景にあるお考えなどを伺うこともでき、お寺と地域がつながっていることを学ぶことができました。


ビンゴゲームに挑戦!


みんなで楽しみました

 参加した学生からは、次のような感想を聞くことができました。

「私は子どもたちに付き添っていらっしゃった保護者の方にお話を伺いました。すると、「自分も幼い頃によく覚明寺を訪ねていたのでなじみがあります」と仰っていました。私はそれを聞いて、昔から覚明寺が地域コミュニティの中心として地域に寄り添う存在だったのだろうと感じたのと同時に、2,3年ぶりの イベントであってもかなりの人が集まっていたことに納得がいきました。
 私はこれが、昔から地域コミュニティに密接な関係を持つお寺が、地域を盛り上げる新しい取り組みを進めていける強みなのだろうと感じました。また、ご住職がこうした活動を自治体や地域の方に知っていただけることが嬉しいと仰っていたように、その地域だけでなくその他の場所でもこの活動を広げていることに感動しました。
私は覚明寺で、お寺で地域を盛り上げる活動をしていく上での強みと、お寺を通してその地域にとどまらずさらに「つながり」を広げられるという、お寺の可能性を体験することができたと考えています。」


「「みんなの笑顔食堂」の開始前にお聞きしたご住職の活動への想いやその現状などのお話から、お寺が地域に開かれたものであること、お寺と地域を繋げる活動が必要なこと、また地域の人々や時代とともに変化しながら工夫して続けていくことが大切であると思った。
 このお話で特に強く印象に残ったのは、新型コロナウイルスの影響で活動の内容変更や活動停止をしなければならなくなったことである。地域での活動の多くが新型コロナウイルスの影響により停止し、そのままなくなったという話を聞くが、覚明寺では活動を続けている。また地域での人々のつながりを絶やさないためには関わり続けること、活動の維持が大切であると改めて感じた。」



「子どもの年齢に関わらず、子育て期間で孤立してしまいがちな親たちのつながりをつくるという側面もあるのだなと強く感じました。私個人としては、子どもが中心の活動であってもこうして保護者同士もつながることができる、多面的で包括的な活動には非常に興味があるので、もっと保護者の方にもお話しを伺いたかった なと感じました。
 
 また、最初にお話しを伺った 時に、子ども会や自治体が協力的ということを聞いて少し驚きました。お寺での社会貢献活動は、どうしても仏教と関連が強く、地域や公的機関が全体として協力することはなかなか難しいのではと感じていました。ですが今回伺ったお話からは、地域全体が覚明寺での活動に対して、非常に協力的でオープンな姿勢が垣間見えました。今後は実習生が主体となってお寺での社会貢献活動について企画していくのですが、覚明寺さんでの実習の経験は存分に生かしていきたいと思います。」

 このように、覚明寺の「みんなの笑顔食堂」の活動に参加させていただくことで、お寺が果たしうる役割について体験的に学び、お寺の可能性を探る視点をさらに広げ、深めることができました。


社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。