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2022.09.20

連続ワークショップ「性なる仏教」第2回 古来、篤く仏教を信奉してきた女性たちを惹きつけたものは何か。「仏典を生きる女性たち」をテーマに開催 <10/1(土)13:00-16:00ハイブリッド開催、Webから要事前登録>

【本件のポイント】

  • 龍谷大学ジェンダーと宗教研究センター(GRRC)1)が、女性や性的少数者、子どもといった仏教史上のマイノリティの活躍について、ジェンダーの視点で紐解くことを目指して連続ワークショップを実施
  • 仏教学・歴史学・美術史学など、多様なフィールドから仏教史上のマイノリティの存在に着眼し、仏教が想定してきた性のありように迫る


【本件の概要】
 龍谷大学ジェンダーと宗教研究センター(GRRC)は、今秋からジェンダーの視点で仏教をみつめる全6回の連続ワークショップ「性なる仏教」を開催しています。10月1日(土)に実施する第2回ワークショップでは、仏教学の若手研究者2名が「仏典を生きる女性たち」について報告します。
 多様な性のありようが認められる現代の感覚からみたとき、仏典には男性主義的に語られた表現が認められます。たとえば仏教の根本思想を伝える経典『涅槃経』には「女性のままでは成仏することが適わない」という言説があるにも関わらず、篤く仏教を信奉してきた女性たちがいました。今回は、野呂 靖氏(龍谷大学)、村上明也氏(駒沢大学)がそれぞれ『華厳経』『梵網経菩薩戒本疏』に描かれた女性に着目して、語り合います。

1.実施概要
- 名 称:連続ワークショップ「性なる仏教」
- テーマ:第2回「仏典を生きる女性たち」
- 日 時:2022年10月1日(土)13:00-16:00 ※2022年9月から月1回、全6回開催予定
- 会 場:①本学大宮キャンパス(20名程度・先着順) ②オンライン(Zoomウェビナー)
- 参加費:無料 ※事前申込制
- 主 催:龍谷大学 ジェンダーと宗教研究センター(GRRC)
- 共 催:浄土宗総合研究所 浄土宗の平等思想とLGBTQプロジェクト
龍谷大学世界仏教文化研究センター(応用研究部門)・花園大学人権教育研究センター

2.第2回ワークショップ
(1)趣旨
「仏典を生きる女性たち」
現代の感覚からみたとき、仏典には男性主義的に語られた言説を見てとれる。
たとえば『法華経』には「女人五障」が、『涅槃経』には「仏性があることを知れば、それは丈夫相(男性の徴)である」と説かれ、女性のままでは成仏することが適わないとされる。仏典にこうした言説があるにもかかわらず、篤く仏教を信奉してきた女性たちを惹きつけたものは何か。また、そうした性差を前提とした言説は東アジアでどのように理解されてきたのか多角的に分析する。

(2)発表者・プロフィール
■ 野呂 靖(龍谷大学文学部 准教授)
報告タイトル:我を抱き、接吻せよ ―『華厳経』の女性像と明恵思想―
プロフィール:1979年、大阪府生まれ。専門は仏教学・華厳思想。博士(文学)。浄土真宗本願寺派総合研究所研究員等を経て現職。著書に『日本仏教と論義』(共編著、大蔵出版、2020年)、『明恵上人夢記訳注』(共著、勉誠出版、2015年)他。

■ 村上 明也(駒澤大学仏教学部 専任講師)
報告タイトル:仏性と女性 ―法蔵『梵網経菩薩戒本疏』を手掛かりとして―
プロフィール:1982年、京都府生まれ。龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。
専門は東アジアの仏教思想。編著書や分担執筆に『源信撰『阿弥陀経略記』の訳注研究』(吉田慈順氏との共編著。法藏館、2020年)、『蔵俊撰『仏性論文集』の研究』(法藏館、2019年。分担執筆)他。

(3)詳細・申込方法
以下URLから詳細を確認のうえ、ページ内のフォームに必要事項を入力しお申込みください。
https://grrc.ryukoku.ac.jp/news/news-136/

3.次回以降の予定 ※時期や内容は変更することがあります。予めご了承ください。
-    2022年11月12日(土)13:00-16:00 第3回「浄土真宗で語られる女性」
-    2022年12月10日(土)12:00-16:00 第4回「ルッキズムな仏教」
-    2023年 1月14日(土)13:00-16:00 第5回「中世日本の女性の救い」
-    2023年 2月11日(土)13:00-16:00 第6回「中世日本の僧と家族」

4.用語解説
1)龍谷大学ジェンダーと宗教研究センター(GRRC)
GRRCは、国連が目指すSDGsおよび本学の推奨する「仏教SDGs」の実現の一端を担うべく、仏教をはじめとする宗教研究の知見から、ジェンダー平等の実現に取り組むことを目的として、2020年4月に創設。ジェンダーの視点から仏教、キリスト教、イスラーム教、民俗宗教、新宗教など、世界の諸宗教との比較研究を行うとともに、宗教教育や社会実践についてもジェンダーの分析視角を用いることで、新たな視座から活動を展開しています。

問い合わせ先:
 龍谷大学 ジェンダーと宗教研究センター(GRRC)  Tel 075-343-3458
 E-mail grrc@ad.ryukoku.ac.jp   URL  https://grrc.ryukoku.ac.jp/


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【チラシ】龍谷大学ジェンダーと宗教研究センター 連続ワークショップ「性なる仏教」 第2回「仏典を生きる女性たち」