2022.09.28
龍谷大学付属平安高等学校でウクライナ留学生を招いて講演会を実施【グローバル教育推進センター事務部】
2022年9月27日(火)に龍谷大学付属平安高等学校にて、ウクライナ・キーウ大学からの交換留学生として龍谷大学で受け入れているロクソラーナ オレクシューク さん(文学部)による講演会を実施。当日は、高校1年生433名が参加しました。
ウクライナの学生の視点から、メディアでは伝えきれない現地の実際と平和への想い、日本の現状について高校生へ伝えました。

ロシアによるウクライナ侵攻により、今も現地では戦争が続いています。ロクソラーナさんは、現在もウクライナで戦争が起こっていることを気にかけ、忘れないで欲しいという想いを日本語で高校生に訴えかけました。
また、戦争の状況が悪化したことで、ウクライナでの勉学継続を断念し、日本に留学という形で避難してきた経緯や、夜は家の電気を消さないといけないウクライナの現地の様子、日本に来た今もスマートフォンの空襲警報が鳴るたびに家族の安否を案じていることについて話しました。
生徒からは「僕たち付属平安の高校生がウクライナのために何かできることはありますか?」「家族や友人とはどのように連絡をとっていますか?」など、数多くの質問があがりました。
付属平安高等学校では、2022年度から本学が推進する『仏教SDGs』をテーマとして「総合的な探究の時間」に取り組んでいます。今回の講演では、遠く離れたウクライナで起こっていることを“他人事”から“自分事”として「誰一人取り残さない」社会の構築に向けて考えるきっかけとなりました。
受講者のコメント
- ロクソラーナさんのご家族や友人への愛情、すばらしい考えに心を動かされました。今起きていることや感じていることを私たちに丁寧に日本語で伝えてくださって嬉しかったです。今日本や世界で何が起こっているのかもっと調べようと思いました。そしてその問題を周りの人にも伝え、考えていきたいです。(龍谷大学付属平安高等学校 1年生 髙田 愛珠美さん(たかだ あずみ さん))
- お話を聞いているだけで、戦争の悲惨さが伝わってきました。戦争が始まって約7か月経ちますが、異国の地の他人事と思っているところもありました。今回の講演を聞いて、戦争をまさに今体験している人がいて苦しんでいる人がいるのだと思いました。1日でも早く平和が訪れてほしいと思います。(龍谷大学付属平安高等学校1年生 永田 龍輝さん(ながた りゅうき さん))

講演会の様子①

講演会の様子②

代表生徒による花束贈呈

授業を見学する様子
本学はウクライナ人道支援「日本・ウクライナ大学パスウェイズ」を活用した学生の受入も行っており、9月15日(木)にはその枠組みを通じて5名のウクライナ人留学生の受入も開始しました。
今後も学外関係団体と連携しながらオール龍谷で自立支援をサポートしていきます。