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2022.10.21

高齢者のフレイル(虚弱)予防に効く”お箸がすすむ高たんぱく質な総菜”を龍谷大学農学部生が開発、平和堂で販売決定

2022年10月21日(金)、琵琶湖グランドホテルにて、大津市、株式会社平和堂と連携した「フレイル(虚弱)予防のために農学部生が考えた”高齢者向け惣菜レシピ”」の記者会見を行いました。
本取組は、⾼齢者向けの健康講座を実施する⼤津市と介護予防事業で市と連携している株式会社平和堂、すべての「いのち」を⽀える「⾷」のあり⽅を捉え、⾷の循環をコンセプトとした教学を展開する⿓⾕⼤学農学部の産官学の連携により実現しました。
加齢によって⾷が細くなると筋⾁量が落ち、ロコモや要介護のリスクが上がります。このようなフレイル(虚弱)予防を⽬的に、⿓⾕⼤学農学部で管理栄養⼠を⽬指す、⾷品栄養学科 4 年⽣で運動栄養学研究室(⽯原健吾教授)に所属する⼩⽥垣 萌⾐(おだがき もえ)さんと前⽥ 穂乃⾹(まえだ ほのか)さんが 6 種類の⾼たんぱく総菜レシピを開発しました。懐かしさのなかに新しさを取り⼊れた「おかず」は、家庭で作りやすく、お箸が進むことを第⼀に考えたもので、旬の⾷材である「かぼちゃ」や近江の⾷材「丁字麩」「⾚こんにゃく」などを取り⼊れ、たんぱく質やカルシウムといった栄養素に加えて、⾷事そのものを楽しんでもらえるレシピに仕上げました。

中でも「かぼちゃのおかずさらだ」は平和堂(近畿北陸2府5県140店舗)で10月27日(木)より販売されます。
また、小田垣さん、前田さんが考案した6種のレシピは大津市のHPで公開中です。
かぼちゃのおかずサラダ、つくね、ひじきサラダ、やわらか鶏むねの塩麹の唐揚げ、厚揚げのきんぴら、丁字麩レンチトースト
https://www.city.otsu.lg.jp/kenko/kourei/51509.html

開発した総菜は、⼤津市が主催する健康講座(シニアのための「お⼝と⾷」)にて、試⾷いただきました。
開催会場は以下の3会場です。
・10 ⽉ 21 ⽇(⾦)おごと温泉琵琶湖グランドホテル(100 名)
・11 ⽉ 8 ⽇(⽕)びわ湖⼤津プリンスホテル(100 名)
・11 ⽉ 19 ⽇(⼟)⿓⾕⼤学瀬⽥キャンパス⻘志館⾷堂(60 名)

<参加者の声>
・タンパク質などの栄養素をたくさんの食材から得られるのがとてもよかった。特に「かぼちゃのおかずさらだ」と「ひじきのサラダ」が美味しかった。
・家で簡単にできるレシピはありがたい。販売もされるとのことなので、ぜひ買ってみたい。
・かぼちゃは、天ぷらや煮物でしか調理しないので、サラダというのは新しい食べ方。この「かぼちゃのおかずさらだ」は甘すぎず、たくさん食べられる。

【商品概要】
商品名:「かぼちゃのおかずサラダ」
販売価格:小パック(約95g)本体価格198円(参考税込価格214円)
大パック(約150g) 本体価格298円(参考税込価格322円)
商品特徴:鶏ミンチ、玉葱のソテー、クリームチーズを使用しており、おかずとしてたっぷりお召し上がりいただけます。
販売期間:2022年10月27日(木)~12月22日(木) 
販売店舗:滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・福井県・石川県・富山県内の「アル・プラザ」、「平和堂」、「フレンフドマート」、「スーパーフレンド」 合計140店舗※フレンフドマート・D小柿店、フレンフドマート・D武佐店を除く

<学生コメント(小田垣 萌衣さん、前田 穂乃香さん)>
・近くに住む祖父母の筋力の衰えが心配で、この事業の話を聞いたときに何か力になれるのではないかと思いました。
・祖父母だけではなく高齢化が進んでいる地域住民の方々に対しても、大学で学んできた知識・技術を活かし地域に還元したかったことです。
・管理栄養士を目指すうえで良い機会であり、新たな挑戦が今後のキャリアのなかで自信になると考えたからです。

<石原健吾教授(龍谷大学 農学部 食品栄養学科 運動栄養学研究室)コメント>
「食べる」「運動」「社会参加」は、加齢によるフレイル・ロコモの予防3ワードですが、実はすべての世代で大事な3ワードです。小田垣さん、前田さんには、卒業研究とは独立したプロジェクトとして本事業を通じて社会参加してもらいました。二人の試作を彼女らが所属する運動栄養学研究室のメンバーで試食することで、学生間のつながりも強くなりました。レシピの楽しみ方は3ステップ。①平和堂さんで買って食べる、②お家で作って6種類ともコンプリート、③お弁当にして湖国の山野・社寺仏閣を歩いてから頂くと、一層美味しくなることを実感する。ぜひお試しください、ENJOY!