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2022.10.27

「政策実践・探究演習(国内)」京丹後三重・森本プロジェクト 第3回フィールドワークと「ゲンゴロウ郷の米」学内販売を実施【政策学部】

2022年10月15日(土)に、「政策実践・探究演習(国内)」京丹後三重・森本プロジェクト(担当:谷垣岳人准教授)の学生20名(2~4回生)、教員2名が、今年度第3回の地域フィールドワークを実施しました。さらに、10月19日(水)~21日(金)の3日間、キャンパス内で「ゲンゴロウ郷の米」の学内販売を実施しました。以下、一連の活動報告です。


当日の活動を終えて(撮影時のみマスクをはずしています)

本プロジェクトは、京丹後市大宮町三重・森本地域で、「ゲンゴロウ郷の米」のブランディングを目指した活動をしています。「ゲンゴロウ郷の米」には5つの基準があります。

【ゲンゴロウ郷の米の基準とは】
①品種はコシヒカリとする
②ひよせ(中干後、生き物が住めるようにつくられた水路)を作成する
③ネオニコチノイド系農薬を使用しない 
④中干の時期を慣行農法より遅くする(オタマジャクシがカエルになる時期まで待つ)
⑤水田・ひよせで中干の前後に生き物調査を実施する
この基準は、過去のプロジェクト生が地域に提案し、三重・森本里力再生協議会の農法委員会で決められたものです。コシヒカリの栽培において慣行農法から化学肥料・農薬を半分以下に減らし、生物多様性に配慮しながら栽培しています。

【第3回地域フィールドワーク報告】
10月15日(土)の第3回フィールドワークでは、学生たちは3つの班に分かれて活動しました。
経済班は、学内販売の準備として、収穫された「ゲンゴロウ郷の米」を生産者の方とともに袋詰め作業を行いました。学内受注販売と並行して、学生たちにも手に取ってもらいやすい2合サイズの準備です。
政策班は、学生たちが地域で生物調査イベントをしたいという意向があり、企画書案をもとに地域の方々と協議を行いました。コロナ禍でなかなかイベントを開催できない状況が続いていますが、地域の中で学生と地域、子どもたちが共に楽しめる企画を検討中です。
広報班は、「プロジェクト史」編纂のため、関係者の方へのヒアリングを行いました。本プロジェクトは「南京PBL」から国内PBLの1つへと受け継がれ、既に8年目を迎えています。今のプロジェクト生が知らない過去の活動など(特にコロナ以前の)を伝承するため、掘り起こしてまとめる作業に取り掛かっています。
いずれの班も地域の方々にご協力いただき、今回も充実した活動を進めることができました。


まんぐるわ「軽トラ朝市」を見学


南京PBLの学生が以前作成した看板が


朝市には学生がデザインした新パッケージのお米も並んでいます


森本アグリ株式会社で精米・袋詰めの過程を見学


森本アグリ株式会社で精米・袋詰めの過程を見学


経済班:生産者の方と学内販売用「ゲンゴロウ郷の米」のパック詰め作業


経済班:生産者の方と学内販売用「ゲンゴロウ郷の米」のパック詰め作業


政策班:生産者の方から農薬について聴く


広報班:プロジェクトの歴史を取材


「まんぐるわ」手作り弁当(丹後バラ寿司)


昼食は、三重・森本地区の女性グループ「まんぐるわ」さんの手作り弁当。今回は、郷土食「丹後バラ寿司」をつくっていただきました。地域で採れた柿と大学芋なども。朝早くからいつもありがとうございます。
次回フィールドワークは、11月下旬に予定しています。地域・大宮市民局の皆様、引き続きよろしくお願いいたします。

【「ゲンゴロウ郷の米」学内販売の実施】
今年も京丹後森本アグリ株式会社と小町の里生産組合の方々、龍谷メルシー株式会社の協力を得て、「ゲンゴロウ郷の米」の学内受注販売を実施しました。10月1日~11日の期間に学内関係者から龍谷メルシーオンラインサイトで受注いただいたお米のうち、2キロ、5キロはフィールドワークの際に持ち帰り、学生から直接手渡ししながら謝意を伝えました。また、過去の購入者の方を中心に、27キロ精米、30キロ玄米の受注もいただき、これは地域から直接発送し、地域と消費者が直接つながることができました。こうして「ゲンゴロウ郷の米」ファンの方を少しずつ増やしていくことが今後の目標です。
さらに、学生たちの発案で、学生を対象に活動のPRを兼ねて2合パックの販売にも挑戦しました。フィールドワークで生産者の方と袋詰めしたお米を10月19日~21日の昼休みにキャンパス内の広場で販売しました。多くの学生に「ゲンゴロウ郷の米」の美味しさを知ってもらえればと願います。
 



今後も地域と連携し、「生物多様性米」と環境保全型農業の普及にプロジェクトとして関わっていきたいと考えます。皆様引き続きご協力をお願いします。