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2022.11.02

入澤学長が付属平安高校で建学の精神に触れる特別授業を実施【高大連携推進室】

龍谷大学付属平安高校で11月1日、本学と付属平安高校との高大連携教育プログラム「ライフプラン探究Ⅲ」の一環として、入澤崇学長がプログレスコース(龍谷大学コース)3年生約300人を対象に、龍谷大学の建学の精神に触れる特別授業を行いました。

「未来への扉 -仏教SDGsが切り拓く世界に向かって-」をテーマに授業を行った入澤学長は、冒頭で同校が掲げる3つの大切(「ことばを大切に」「じかんを大切に」「いのちを大切に」)の重要さを説いた後、時間の真の意味を問う名作とされる児童書の『モモ』(ミヒャエル・エンデ 作、岩波少年文庫)を紹介し、「時間とは生きるということそのもの。そして人のいのちは心を住みかとしている。時間の大切さを理解する上で、ぜひ大学入学前までに『モモ』を一読してもらいたい」と話し始めました。

続いて、龍谷大学創立380年を迎えた際のメッセージとして掲げた「自省利他」について、「自己満足を求めて生きるあり方を常に省みて、社会の幸せ、他者の幸せを願っての行動を心がける大切さ、社会のために尽くすという意識を持ってもらいたい」と英国の喜劇王・チャールズ・チャップリンの名言「下を向いたら,虹を見付けることは出来ないよ」を引き合いに出し、「心が行動を決め、行動が心を変える。私たちは地球意識、多様性への意識を持った利他的人間へ変貌すべきである。未来社会を作り出すのは今の若者たち。創造性、クリエイティブな感性を持ち合わせてほしい」と話しました。

そして、仏教とSDGsの親和性について解説し、龍谷大学がめざす「仏教SDGs」の学内での取り組みや社会実践をめざす若者たちの事例として、本学で活動する学生や卒業生の活動内容を紹介しました。中でもジェンダーギャップや経済的格差の解消に向けて生理用ナプキンを本学3キャンパス内、合計約700カ所のトイレに無料設置するきっかけを作った文学部の学生(当時1年生)のアイデア(※)に触れ、「大学が進めるべきことを学生から手を差し伸べてくれた。非常に感激した」とのエピソードを紹介。「大学の学問や研究は今や社会と切り離せない。ウクライナに対する軍事侵攻など今は世界では危機的な状況を迎えている。そんな危機を乗り越えるために頭を使ってもらいたい。仏教SDGsを実現すべく活動する学生や卒業生のようにアイデアや社会に定着させる仕組みをこれから考えてもらいたい」と語りかけました。

最後に入澤学長は「学生や卒業生の活動を見て、若者が若者の可能性を引き出すということに感銘を受けた。みなさんも希望を持って入学してほしい。龍谷大学は君たちを待っている」とのメッセージで締めくくりました。

講演日の1日は付属平安高校推薦入試(専願方式)の出願初日。自己推薦書の記入にあたっては今日の講義を参考になるのではないでしょうか。入学試験本番は12月4日。体調を整えて臨んでいただきたいです。

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児童書『モモ』を紹介し、時間の大切さを説く入澤学長


入澤学長の話に聞き入る付属平安高校3年生