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2022.11.09

日本料理 新月×龍谷大学 農学部 「龍谷米」を使用した『小豆粥』を開発< 11月10日(木)販売開始 >

【本件のポイント】

  • 地域に貢献できる研究・教育を目指す「持続的な食循環プロジェクト」として、農学部農場産の米と大粒の大納言小豆を使用した『小豆粥』(レトルトパック)を日本料理 新月(滋賀県大津市)と共同開発
  • 農場で学生が栽培・収穫した作物を付加価値のある商品として販売。持続可能な食の循環を考え、新たな地域資源の創出と農業の6次産業化へつなげ、地域活性化を目指す


【本件の概要】
 龍谷大学農学部(滋賀県大津市)は、地域に貢献できる研究・教育を目指す「持続的な食循環プロジェクト」を実施しています。今回、農学部牧農場(大津市)で栽培・収穫した「龍谷米」と大粒の大納言小豆を使用し、日本料理新月(大津市)監修のもと『小豆粥』(レトルトパック)を開発しました。
 農場のある大津市上田上(かみたなかみ)地区は昔から水や土壌、気象条件が稲作に適しており、良質なお米ができるため、長く献上米を作っていた地域として有名です。また、同地区では化学肥料・農薬を慣行の2分の1以下とし、濁水を流さないようにして環境に配慮した「環境こだわり」栽培を行っています。この小豆粥では、お米の一割を丁寧に煎り、小豆粥本来の素朴な風味をより増幅させ、風合い豊かな粥に仕上げました。また、小豆は大粒で長時間煮ても皮が破れたり煮崩れしづらい、大納言小豆をふんだんに使用しています。
 小豆粥は親鸞聖人がお好きであったと言われており、農学部ではこれまで西本願寺に近接する龍谷ミュージアム(京都市下京区)に於いて農学部生による「小豆粥をふるまう会」を開催していました。その小豆粥を日本料理店監修のもと、商品化しました。
 『小豆粥』は11月10日(木)から、日本料理 新月、大津市・草津市・高島市エリアの道の駅・ホテル・旅館、近鉄百貨店草津店などで販売予定です。

 

商品名:日本料理 新月×龍谷大学『小豆粥』
価 格:648円(税込)
内容量:250g 
販売開始日:2022年11月10日(木)
販売場所:日本料理 新月、でんや 石山駅前店、大津市・草津市・高島エリアの道の駅・ホテル・旅館、近鉄百貨店草津店など


■大門弘幸教授(本学農学部長、農学部資源生物科学科)コメント
 農学部では、「食の循環実習」において、農作物の生産から加工、流通ならびに農業生産活動を通じた地域つくり等を課題に実習教育を行っています。滋賀県は近江米で有名ですが、コメ消費が減少する中、新たな転作作物の導入にも目を向ける必要があります。大納言小豆はその一つです。水田転換畑における環境調和型のマメ類栽培技術の開発と農業の第六次産業化の課題解決を可視化するために。新月さんのご協力で世に送り出されたこの小豆粥が活躍してくれると考えています。

■和田 博氏(株式会社新月 代表取締役)コメント
 『小豆粥』の監修依頼を頂き、料理屋ならではの『小豆粥』を作り上げなくてはと出汁にこだわり、また調味料を足したり引いたり試行錯誤を幾度となくしました。美味しい物は出来上がりますが、本来持っているはずの素材感はなく、しっくりきません。どうすれば近江米独特の甘み、大納言特有の芳醇な香りを同時に表現できるのだろう…。
 そんな中、禅語の【喫茶喫飯】の教え(無心にて喫すれば味は無限に感じ、やがて思いは茶や米の作り手、土にまで駆け巡る)がよぎり、そうだ、食べる側の口(意識)を変えればよいと。
 世の中、美味しいものだらけの飽食の昨今。素朴が味わえるもので良いと。最小限に留めた塩味で整えました。遊び心で煎り米を少々。心の贅沢を味わえる一品に仕上げたつもりです。


左:和田 博氏  右:大門弘幸教授


農学部「食の循環実習」での稲刈りの様子

問い合わせ先:農学部教務課 柿本 Tel 077-599-5601  E-Mail   agr@ad.ryukoku.ac.jp