2022.11.15
ロボカップ世界大会、JapanOpenで龍谷大学 先端理工学部植村渉研究チームが好成績を収める 龍谷大学瀬田キャンパスでのJapanOpenのオンライン運営も積極的にサポート
【本件のポイント】
- ドイツやオーストリアなど各国から出場するRoboCup2022世界大会「ロジスティクスリーグ」テクニカルチャレンジ 2位入賞
- RoboCup JapanOpen2022「ロジスティクスリーグ」 優勝(3年連続)
RoboCup(ロボカップ)について
1997年に日本の研究者らが設立した、2050年までに人間のサッカーワールドカップチャンピオンチームに人型ロボットチームが勝つことを目標に、人工知能やロボット工学を推進することを目的とした、自ら考えて動く自律移動型ロボットの国際競技大会。「サッカー」「レスキュー」「@ホーム」「インダストリアル」「ジュニア」と5つの分野があり、本学チームは「インダストリアル」の「ロジスティクスリーグ」に参加。
【本件の概要】
龍谷大学 先端理工学部 電子情報通信課程 植村渉(うえむら・わたる)准教授の研究室チーム「BabyTigers-R」は、ロボカップの以下大会において好成績を収めました。
■ RoboCup2022世界大会「ロジスティクスリーグ」
2022年7月、コロナ禍で中止となっていた対面での開催がタイのバンコクで3年ぶりに開催されました。2022年は無人搬送車の搬送問題を扱ったメイントラックと技術力をプレゼンテーションするテクニカルチャレンジがおこなわれ、本学チームはテクニカルチャレンジで2位を獲得しました。
■ RoboCup JapanOpen2022「ロジスティクスリーグ」
2022年10月に龍谷大学瀬田キャンパス(滋賀県大津市)をステージにオンラインで開催されたジャパンオープンの「ロジスティクスリーグ」で本学チームは見事優勝を獲得しました。

世界大会で技術力のプレゼンテーションをする植村准教授

世界大会で競った(後列左から)オーストリア、ドイツ、スイスのチームと植村准教授(前列左)

ジャパンオープン「ロジスティクスリーグ」に挑む「BabyTigers-R」の学生たち(龍谷大学瀬田キャンパス)
ロボカップ「インダストリアル」の「ロジスティクスリーグ」は、工場のオートメーション化をテーマにしたリーグです。共通のロボットをベースに工場内でロボットが自律的に判断し、行動を選択するようソフトウェアを開発、ハードウェアを改良してその技術力を競い合います。使用するロボットは最大3台。ロボットが加工機器の間を動き回り、協調して効率の良い生産のプランニングとスケジューリングをめざして競技します。世界大会では無人搬送車の搬送問題をテーマに、ジャパンオープンでは世界大会の競技で必要となる要素技術を抽出した課題を競いました。
ジャパンオープンで植村研究室のチーム「BabyTigers-R」(教員1名、学部生3名、大学院生2名)は、初めて2台のロボットで競技に挑み、難しいロボットの調整に苦戦しながらも高得点を得て3年連続の優勝を飾りました。また本学チームはリーグに参加するだけでなく、これまで世界大会とドイツ大会でしか実施されなかった「ロジスティクスリーグ」をジャパンオープンとして初めて2020年に招致するなど、ロボカップ専務理事を務める植村渉准教授のもと、2022年も龍谷大学瀬田キャンパスにてオンライン開催のリーグ運営に貢献し、積極的に大会をサポートしました。
植村准教授は、情報通信工学、人工知能を専門とし、人工知能とロボット技術の開発向上に努め、日本のロボット競技会の発展に尽力しています。ロボカップには互いに育ち合う土壌があり、技術はオープンソースになっています。植村研究室では警備会社から夜間警備の人手不足を補うロボット開発の依頼を受け、ロボカップ優勝チームのプログラムをベースに抵コストの自律移動型ロボットを2019年に開発。今後も積み重ねてきたディジタル技術研究を実社会に役立てるロボット開発で未来の社会へと貢献していきます。
研究内容、開発についてのご相談、お問い合わせ先:
龍谷大学 先端理工学部 電子情報通信課程 准教授 植村 渉(うえむら・わたる)
Tel 077-543-7410 E-mail wataru@rins.ryukoku.ac.jp
植村研究室HP https://vega.elec.ryukoku.ac.jp