2022.11.08
「花き野菜園芸学Ⅱ」にて講演会を実施~トウガラシの辛味に関する成分育種学研究~
2022年11月8日(火)2講時、「花き野菜園芸学Ⅱ」にて、京都大学准教授 田中義行氏をお招きし、「トウガラシの辛味に関する成分育種学研究」と題し、ご講演いただきました。
トウガラシ(ナス科Capsicum属)果実の辛味成分はカプサイシノイドと総称され、その含量の違いで辛味の強弱が決まります。また1990年代には、カプサイシノイドと化学構造が類似した低辛味成分も発見されています。これらカプサイシノイド類には、体熱産生作用や脂肪代謝促進など有用な生理作用があることが知られており、その含量を制御できれば、トウガラシの利用性や付加価値を高めることにつながります。
本講義では、トウガラシ類と辛味成分に関する概説および最近の成分育種研究についてご紹介いただきました。
田中氏のご講演を聞いて、多くの学生がトウガラシの魅力や研究の面白さにも気付いてくれたように思います。

