2022.11.22
龍谷大学版「京都府自死対策カレッジ会議」を開催【社会的孤立回復支援研究センター(SIRC)】
龍谷大学 社会的孤立回復支援研究センター(SIRC)は、「社会的孤立」を中核的テーマとし、それにまつわる諸現象を調査研究するとともに、“つまずき”からの“立ち直り”を支援することを目的とする研究センターです。8つある研究ユニットのひとつ「グリーフサポート・ユニット」(代表:黒川 雅代子・短期大学部教授) では、 研究計画内で<京都府自死対策カレッジ会議に、学生と参画し、若者の自死自殺対策について検討すること>を掲げています。
2020年3月、WHOが新型コロナウイルスについてパンデミックを宣言して3年目となりました。コロナ禍において、私たちは多くの喪失を体験してきました。ソーシャルディスタンスという言葉が当たり前になり、人と人との交流も制限が加えられるようになりました。そうした中、孤立感を深めている学生も少なくないのではないでしょうか。
2022年3月15日付け厚生労働省自殺対策推進室・警察庁生活安全局生活安全企画課の報告によると、2021年は前年に比べて20歳代の自殺者が増加しています。また2020年、2021年は2019年と比較し、学生・生徒等の自殺者が増加しています。
そこで、本ユニットでは、若者の自死自殺について、学生自身が考える土壌を構築することを目指しています。具体的には、学生が、京都府や大学と連携し、若者の自死自殺対策に取り組んでいけるよう「京都府自死対策カレッジ会議」に学生の参加を呼びかけ、学生の活動を支援しています。
【>>関連News】2022.10.04 京都府自死対策カレッジ会議・参加学生募集のお知らせ
2022年11月21日(月)、「京都府自死対策カレッジ会議」に参加している龍谷大学生のみなさんと「龍大版カレッジ会」を行いました。
今後も、学生の孤立を防ぐための取り組みを考えていくために定期的に会議を開催し、学生向けアンケートの実施やポスターの掲示、SNS発信を行っていきます。
また2023年3月1日には、京都駅前のイオンモールKYOTOにて開催する自殺対策啓発イベント「京都いのちの日」の企画運営にも学生が関わる予定です。

龍谷大学版「京都府自死対策カレッジ会議」風景(当日は5名の学生が参加)