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2022.11.28

連続ワークショップ「性なる仏教」第4回 仏教史上において外見史上主義はどのように醸成されてきたのか 「ルッキズムな仏教」をテーマに開催<12/10(土)12:00-16:00ハイブリッド開催、Webから要事前登録>

【本件のポイント】

  • 日本初の“ジェンダーを基軸とした宗教研究”の拠点・龍谷大学ジェンダーと宗教研究センター(GRRC)1)による連続ワークショップ
  • 仏教学・歴史学・美術史学など多様なフィールドの研究者が、仏教史上のマイノリティの存在に着眼し、仏教が想定してきた性のありように迫る
  • 2022年新語・流行語大賞にもノミネートされたルッキズム(Lookism)。Looks(見た目)+ ism(主義)を合わせた造語で「外見至上主義」と訳される新語。仏教史上で見られるルッキズムを知り、語らう機会に


【本件の概要】
 龍谷大学ジェンダーと宗教研究センター(GRRC)は、今秋からジェンダーの視点で仏教をみつめる全6回の連続ワークショップ「性なる仏教」を開催しています。12月10日(土)に実施する第4回ワークショップでは、「ルッキズムな仏教」について報告します。
 2022年新語・流行語大賞にもノミネートされた「ルッキズム」は、外見や身体的特徴が特定の集団において強い影響力を持ち、視覚による判断が偏見や差別を促すとして、国内外で社会問題になっています。一般的に、ルッキズムに囚われる傾向にあるのは女性だと考えられる理由とは?女性以外はルッキズムから自由でいられてきたのか?今回のワークショップでは、仏教史上における外見至上主義の顕れを、史料や美術作品を紐解きながら議論していきます。

1.実施概要
- 名 称:連続ワークショップ「性なる仏教」
- テーマ:第4回「ルッキズムな仏教」
- 日 時:2022年12月10日(土)12:00-16:00 ※2022年9月から月1回、全6回開催予定
- 会 場:①本学大宮キャンパス東黌1F(20名程度・先着順) ②オンライン(Zoomウェビナー)
- 参加費:無料 ※事前申込制
- 主 催:龍谷大学 ジェンダーと宗教研究センター(GRRC)
- 共 催:浄土宗総合研究所 浄土宗の平等思想とLGBTQプロジェクト
龍谷大学世界仏教文化研究センター(応用研究部門)、花園大学人権教育研究センター

 

2.第4回ワークショップ
(1)趣旨
「ルッキズムな仏教」
一般には、女性はルッキズムに囚われる傾向があり、歴史的に見ても、いわゆる美男子(イケメン)をもてはやしたのは女性であると考えられがちである。しかし歴史史料を見る限り、美男子の存在を賛美したのは男性であったようにみえる。特に、軍隊などホモソーシャルな状況においては、男性に美を認める/求める傾向が強い。同様の状況が、おそらく仏教を信仰する集団についても認められることを史料や美術作品から議論していく。
(2)発表者・プロフィール
■ ⼤⾕ 由⾹(龍谷大学文学部特任准教授/ワークショップ主催者)

報告タイトル:「僧侶の美醜」
プロフィール:1978年生まれ。2006年龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学後、2009年博士学位(文学)取得。2017年度から本学特任講師、2020年度から現職。東アジアの仏教戒律思想の変遷を専門とする。単著に『中世後期泉涌寺の研究』法藏館(2017年)、論文に「越境する戒律問答」(2022年)など。
■ 河上 麻由子(大阪大学大学院准教授)
報告タイトル:「歴史史料にみる、美男子と仏教」
プロフィール:1980年生まれ。北海道大学大学院博士前期過程修了後、九州大学大学院博士後期過程に進学。2008年に単位取得退学、2010年に博士(文学)を取得。主著は『古代アジア世界の対外交渉と仏教』(山川出版社、2011年)、『古代日中関係史』(中央公論新社、2018年)。
■ 大島 幸代(中之島香雪美術館学芸員)
報告タイトル:「玄奘イメージの系譜」
プロフィール:1978年生まれ。2013年に早稲田大学大学院博士過程(後期)を単位取得退学。早稲田大学會津八一記念博物館、龍谷大学龍谷ミュージアムの学芸員を経て、現職。中国と日本の仏教美術史を専門に研究を進め、関連する展覧会を企画。主著に『来迎 たいせつな人との別れのために』(公益財団法人香雪美術館、2022年)、「迦毘羅神考―霊泉寺大住聖窟における造像を中心に―」(『アジア仏教美術論集 東アジアⅡ 隋・唐』中央公論美術出版、2019年)。
(3)詳細・申込方法 (第4回ワークショップ 申込期限:12月9日 (金) 15時)
以下URLから詳細を確認のうえ、ページ内のフォームに必要事項を入力しお申込みください。
https://grrc.ryukoku.ac.jp/news/news-203/

3.次回以降の予定 ※時期や内容は変更することがあります。予めご了承ください。
-    2023年 1月14日(土)13:00-16:00 第5回「中世日本の女性の救い」
-    2023年 2月11日(土)13:00-16:00 第6回「中世日本の僧と家族」

4.用語解説
1)龍谷大学ジェンダーと宗教研究センター(GRRC)
GRRCは、仏教をはじめとする宗教研究の知見から、ジェンダー平等の実現に取り組むことを目的として、2020年4月に創設。世界の諸宗教との比較研究を行うとともに、宗教教育や社会実践についてもジェンダーの分析視角を用いて新たな視座から活動を展開しています。

問い合わせ先:龍谷大学 ジェンダーと宗教研究センター(GRRC)  Tel 075-343-3458
E-mail grrc@ad.ryukoku.ac.jp   URL  https://grrc.ryukoku.ac.jp/ 


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【チラシ】連続ワークショップ「性なる仏教」第4回 「ルッキズムな仏教」