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2022.12.01

国際学研究科修士課程生2名が国際学会「13th International Conference of English as a Lingua Franca (ELF 13)」で発表

2022年11月18日(金)~20日(日)にかけて開催された国際学会「13th International Conference of English as a Lingua Franca (ELF 13)」において、国際学研究科 修士課程 言語コミュニケーション専攻に所属する川越 百花さん(2年)と柚木 知歩さん(2年)の2人が発表しました。
ELF 13 Taiwan https://elf13taiwan.whgroup.life/

1.国際学会(ELF 13)の概要・位置づけなど
 今回、川越さんと柚木さんが参加したのは、「13th International Conference of English as a Lingua Franca (ELF 13)」と呼ばれる国際学会です。タイトルにもある通り、本学会は今回が13回目の開催で、これまでの功績から今年の開催も決定されました。
 ELF 13は、急速に拡大している「交流言語としての英語」という現象を探求する場として発展してきました。英語が国際コミュニケーションの共通言語となっている多様な環境において、言語学、心理学、教育、コーパス研究、社会言語学、英語学習/教育、言語政策の視点から、分野や領域を超えてELFから得られる示唆や応用について考えていく学会です。

2.発表タイトル、内容(概要)
【川越さん】
<発表タイトル>
'Teachers' Self-Efficacy for 'Inquiry-Based Activities': A Japanese Perspective from a Native-Speakerism Context'
<発表内容(概要)>
日本の高等学校で2022年度から完全施行となった「探究型活動」について、英語科教員が抱く自己効力感をネイティブスピーカリズムの観点から分析、考察しました。

【柚木さん】
<発表タイトル>
A Five-Factor Personality Model as a Predictor of ELF Communication Self-Efficacy Belief
<発表内容(概要)>
日本の中学生を対象に、日本語と英語でのコミュニケーションにおける自己効力感の違いを研究しました。具体的には、自己効力感に影響を及ぼす要因として性格がどのように作用するのか分析しました。

3.参加者からのコメント
【川越さん】
初めての学会、しかも国際的な場ということで緊張しましたが、応募から当日の発表までのプロセスでたくさん気づきがあり、とてもいい経験になりました。特に、伝えたいことを簡潔に、聞き手に分かりやすいように述べるにはどのようにすればいいかを考える機会が多くありました。学部生の頃からこれについて考える機会はもちろんありましたが、内容がより濃く、複雑になっている分、何を内容に含め、何を含めないかを決めるのは難しかったです。さらに、プレゼンテーションの後にはQ&Aセッションがあり、どのような質問が飛んでくるかはそのときになるまでわからないので、即興的に対応する能力が求められました。100%の答えを返せたとは思いませんが、普段会話をするように対応できたので、よかったと思います。今回の学会発表を通して、内容の流れやロジックを確認し直す作業を改めてしたことで、修士論文の質も高めることができたと思います。

【柚木さん】
 今回の学会に参加して、伝えることの難しさを改めて実感しました。修士論文で扱っている内容を発表したのですが、採択の連絡を受けてから本番1週間前までは、とにかく書く作業に重点を置いていました。いざ、人前で発表しようと思うと、伝えたいことは頭の中に浮かんでくるのですが、聞き手が理解しやすい言葉が出てこなく、また、英語での発表ということもあり苦労しました。他にも、発表の流れや一貫性、スライドの見やすさなどにも配慮し、発表準備をしました。本番は、練習の成果もあり、無事発表を終えることができました。普段、関わることができない海外の研究者方と、Q&Aなどでやりとりができ、貴重な体験ができました。オンラインで開催されたため、対面での交流ができなかったことが少し惜しく感じます。



言語コミュニケーション専攻では、現役学生が国際学会で発表できる質の高い研究を行うとともに、多くの英語科教員を輩出しています。


川越さん


柚木さん