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2022.12.05

大学の気候ガバナンスへの大学生の参画をめざして龍大生38人が2日間15時間にわたり徹底的に検討「2022龍谷大学学生気候会議」を開催<12/10(土)、17(土)龍谷大学深草キャンパスにて>

【本件のポイント】

  • 龍谷大学は、カーボンニュートラルを先導する大学として2022年1月に「龍谷大学カーボンニュートラル宣言1)」を表明し、創立400周年を迎える 2039年の達成をめざす
  • 同宣言の達成に向けて学生らが話し合い、大学の気候ガバナンスへの参画をめざして「龍谷大学学生気候会議2)」を開催。気候変動対策に向けた、大学の「ハード面」「人材育成」「地域における役割」など、具体的施策を検討・提案
  • ディスカッションのための話題提供やグループワークの実施にあたっての会議デザインは、本学「地域公共人材・政策開発リサーチセンター(LORC)3)」の研究メンバーがサポート


【本件の概要】
 気候変動に対し、これまで以上に世界中で若者たちが声をあげるなか、11月にエジプトで開催された気候変動対策の国連の会議「COP27」では、史上初の「若者のための議席」が正式に用意されるなど、気候変動にかかわる全ての意思決定プロセスに、未来の当事者である子どもや若者が参加することのできる仕組み作りが期待されています。そうしたなか、龍谷大学は、カーボンニュートラルの担い手の育成等に取り組んでいます。
 このたび、気候危機の解決へ向けて学生らが話し合い、提言を作成する「龍谷大学学生気候会議」を、本学の研究機関である「地域公共人材・政策開発リサーチセンター(LORC)」と連携し、深草キャンパスで開催します。
 第2回となる今年度は、昨年度参加した学生が中心となって立ち上げた実行委員会と同研究センターが共同開催。学生は、同センターからランダムに抽出されたメール通知や学内ポスター等から興味を持ち申し込んだ30名と、ファシリテーション役を務める実行委員会の学生8名が参加予定。9学部から多様な学生が集い、気候ガバナンスについて共に学び、熟議するミニ・パブリックス形式がその特徴です。
 2039年にカーボンニュートラルの達成をめざす本学の気候ガバナンスのあり方を、“大学のハード面”や“人材育成”、“地域における大学の役割”等の具体的なテーマと現況データ(本学のエネルギー使用量・CO2排出量など)から検討し、学生の視点から具体的施策を提案します。

1.実施概要
- 名称:「2022龍谷大学学生気候会議」 
- 日程:2022年12月10日(土)・12月17日(土) 各9:30~17:30
- 場所:深草キャンパス(教室は後日発表)
- 参加者:本学学生・院生 38名および講師、LORC研究メンバー
- イベントページ:https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-11560.html

 

2.プログラム(予定)
※初日ファシリテーション・グラフィックを導入予定。
2022年12月10日(土)/1日目
午前:
-    オープニング・趣旨説明・学長挨拶
午後:
-    話題提供 京都市環境政策局地球温暖化対策室 担当者「脱炭素先行地域・京都市において龍大に期待すること」
-    話題提供 深尾昌峰 教授(本学政策学部)「ゼロカーボンキャンパスに向けた取り組み」
-    論点整理 斎藤 文彦教授(本学国際学部)
-    テーマ①「大学のハード面での脱炭素化」インプット&ディスカッション
2022年12月17日(土)/2日目
午前:
-    テーマ②「人材育成における役割」インプット&ディスカッション
午後:
-    テーマ③「伏見エリアの脱炭素化における大学の役割」インプット&ディスカッション
-    参加者アンケート(会議2日間を踏まえ、気候ガバナンスについての意識調査)
-    クロージング(各ディスカッションの総括)

 

3.用語解説
1)龍谷大学 カーボンニュートラル宣言
2022年1月27日に発出した宣言では、国が目標とする2050年に先駆け、本学が創立400周年を迎える2039年までにカーボンニュートラルを実現することをめざしています。また、大学運営の脱炭素化だけでなく、カーボンニュートラルの担い手となる人材育成に取り組むこと等を標榜しています。
※本学における環境・エネルギーの取組み:https://www.ryukoku.ac.jp/about/activity/global_warming/ 

2)龍谷大学学生気候会議
近年、フランスやイギリスなどで政府や議会、自治体によって開催される「気候市民会議」を参考に開催。一般に、無作為抽出で集まった市民(数十人〜150人程度)が数週間から数ヶ月かけて気候変動対策について話し合い、その結果は国や自治体の政策決定に活用されます。本学の気候会議は、この機構市民会議を大学版としてデザインしたもので、参加学生の所属や気候に関する知識レベルは多様です。講師による情報のインプットと、参加学生によるグループ・ディスカッションを繰り返し、その結果を大学の気候ガバナンスに活用することを目標としています。このように学生を対象に参加を募り、大学で議論する場は先進的事例であり、将来的には行政の提⾔なども⾒据え、⼤学と社会の連携をめざします。

3)地域公共人材・政策開発リサーチセンター(LORC)
LORCは、2003年の設立から18年にわたり、世界的視野から地域課題をとらえ、市民・企業・自治体など多様な主体と連携し、研究と現場の互恵的な還流による持続可能な公共政策の理論・実践のモデルを構築・提示してきました。これまでの研究活動を通じ、地域変革のアンカー(先導者)としての大学のモデルを、書籍の出版や講演会などで発信してきました。

問い合わせ先:龍谷大学 地域公共人材・政策開発リサーチセンター(LORC)
   Tel 075-645-2184   E-mail lorc@ad.ryukoku.ac.jp  HP https://lorc.ryukoku.ac.jp/