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2023.01.17

社会学部生が滋賀県子ども若者審議会の委員に選出【社会学部】

滋賀県には、滋賀県における子どもおよび若者に関する総合的な施策の推進等について広く県民の意見を反映するため、滋賀県子ども若者審議会が設置されています。
従来より、審議にあたり、当事者の声をより取り入れるべきではないかとの意見が出されており、2022年12月の審議会より、高校生又は大学生の審議委員が2名程度加わることが決定し、公募がなされました。

そこで、社会学部現代福祉学科の西村 嘉記さんは、次の理由で委員の応募をされました。

「私は、普段、障害をもつ子どもの放課後等デイサービスをアルバイトで行っており、加えて、瀬田学区で行われている小学生を対象とした学習支援施設である寺子屋政策にボランティアとして参加しています。これらの経験を通じ、滋賀県の児童福祉分野が充実している所や今後の課題などが明白であると感じたため、是非、自分の意見を若者代表として発言し、他の児童福祉分野に携わる方たちと議論をしたいと考えました。」

その結果、滋賀県下の大学生代表として、滋賀大学の学生とともに、西村さんが委員に選出されました。

西村さんは、2023年12月27日(火)に開催された「第18回滋賀県子ども若者審議会」に参加されました。
-滋賀県の子ども政策に、当事者である小・中学生の意見をどのように反映させるか-という議論において、「計画にあるように、『小・中学生にアンケートをとる』という方法では、対象者が構えてしまい、彼らの本音を聞けないと思う。本音を聞くには、遊びを導入に使うなど、リラックスしてもらい、気軽な雰囲気の中で話せることが重要だと思う。」という趣旨の発言をされました。

当日陪席した社会学部現代福祉学科の土田 美世子教授によると、西村さんの発言は「なかなか、若者でなければ思い至らない発想である」ということで、議長や滋賀県職員もしきりにうなずいている様子が窺えたとのことでした。

審議会を終えた西村さんは、次のとおり思いを述べてくれました。

「審議会の様子は、滋賀県の子供を取り巻く現状と課題等について、委員が様々な観点からあくまで『滋賀らしさ』を基本理念として意見を出し合うという形でした。審議会に出席し、改めて滋賀県の児童福祉分野の充実度が高いと感じました。普段生活していても児童福祉が充実していると感じることは難しかったですが、滋賀県の取り組みを会議資料で閲覧したり、他の委員が行っている取り組などを聞くことで、滋賀県は、他府県に比べても児童福祉分野は充実しているなと改めて感じました。」

また今後の抱負については、次のとおり述べてくれました。

「私は若者で専門的な知識には乏しいが、『子ども』に1番近い年齢の委員です。このことから、私が子どもの頃にして欲しかったこと、されて嫌だったことなどを思い出し発言しようと考えています。また、今後放課後等デイサービスや、ボランティア活動などに積極的に参加し、子どもたちの表情や行動をしっかりと観察したり、コミュニケーションを取っていくことで、子どもたちが求めるニーズを聞き出し、その『声』を私が代弁し様々な議論を今後も若者代表として他の委員と行っていきたいと考えています。」

子ども若者審議会における若年層の委員選出は初の試みとのことで、大学生代表として、活躍が期待されています。


滋賀県子ども若者審議会HP:こちらをクリックしてください。


発言する西村 嘉記さん