Need Help?

News

ニュース

2022.12.22

「政策実践・探究演習(国内)」京丹後三重・森本プロジェクト 第4回フィールドワークを実施【政策学部】

2022年11月26日(土)~27日(日)に、「政策実践・探究演習(国内)」京丹後三重・森本プロジェクト(担当:谷垣岳人准教授)の学生20名(2~4回生・大学院生)、教員2名が、今年度第4回の地域フィールドワークを実施しました。本プロジェクトは、京丹後市大宮町三重・森本地域で、「ゲンゴロウ郷の米」のブランディングを目指した活動をしています。コシヒカリの栽培において慣行農法から化学肥料・農薬を半分以下に減らし、生物多様性に配慮しながら栽培しています。


当日の研修を終えて(撮影時のみマスクをはずしています)

1)大宮町三重・森本地域での活動
【生物調査方法の講習】
政策班と広報班の一部は、地域で生物調査イベントを企画していましたが、コロナ禍の影響で次年度に延期することになりました。そこで、三重・森本里力再生協議会の役員の方へ調査方法の引き継ぎをすることになりました。しかしながら、生物調査の時間になると天候が急変し、激しい雷雨になってしまい実施できませんでした。次年度以降は学生と地域、子どもたちが共に楽しめる企画になることを願ってやみません。
【EMぼかし肥料の作成】
経済班と広報班の一部は、いつも活動にご協力いただいている「まんぐるわ三重・森本」(地域の女性グループ)の美味しい野菜づくりに欠かせないEMぼかし(有機肥料)の作成をお手伝いさせていただきました。材料は「まんぐるわ」の方々が予め準備してくださっており、学生たちは材料を混ぜて袋詰めする作業を行いました。こちらの活動はビニールハウス内で作業したため、雷雨の中でも作業を完了できました。


EM菌を利用した有機肥料づくり


EM菌を利用した有機肥料づくり


ビニールハウスの様子


作業を終えて


たわわに実る柿の木


まんぐるわ特製カレー・かき餅・こんにゃく


【幟立てイルミネーション点灯式】
京丹後市では、新婚家庭の庭にガラクタを持ち寄って集まり、子宝などを願い「こいのぼり」のように飾る伝統行事「幟立て」が今も行われています。今年行われた幟立てのセットを利用して、森本アグリ前にイルミネーションとして組み直す作業を訪問した日にされていました。夕方に点灯式があり、学生たちも地域の方々とともに参加することができました。


「幟立て」を利用したイルミネーション


点灯式に集まった地域の小学生(5人全員)と学生たち


いずれも地域の方々にご協力いただき、今回も充実した活動を進めることができました。今回も昼食は「まんぐるわ」の皆様のご協力で、カレーライス・かき餅・手づくりこんにゃく等をご準備いただきありがとうございました。

【先進事例「コウノトリ米」の研修】
翌日の11月27日(日)には、ハチゴロウ戸島湿地にて、生物多様性米の先進事例である「コウノトリ育む米」に関する研修を佐竹節夫氏(コウノトリ湿地ネット代表)のコーディネートで実施しました。
先にコウノトリ郷公園と周辺施設にて、コウノトリ保護を柱とする豊岡市の政策、コウノトリを活かしたお米・土産物などの商品開発を学びました。戸島湿地では飛来しているコウノトリを観察しながら、生物と人間との共存について考えました。
「コウノトリ育む米」の生産者である成田農園の成田市雄氏から、無農薬栽培、冬みず田んぼ、雑草との闘いなどについて、実践に即した多くの知見をいただきました。JAたじま営農生産部米穀課の山口達也氏からは、JAがどのように生物多様性米、無農薬栽培の米を販売し生産者を支えているのかを学生にもわかりやすく教えていただきました。 
本研修には三重・森本地域からも生産者の方々も参加され、熱心に質疑応答、交流をすることができ本企画は盛会裏に終了しました。本研修が今後の地域間交流のきっかけになればと願います。


佐竹氏の案内でコウノトリ郷公園を見学


コウノトリ育む米生産者 成田氏の講演


JAたじま 山口氏の講演


次回は、2月に地域向け報告会と次年度履修生向けスタディツアーを計画しています。地域・大宮市民局の皆様、引き続きよろしくお願いいたします。
今後も大学と地域が連携し、「生物多様性米」及び環境保全型農業の普及に関わっていきたいと考えます。皆様引き続きご協力をお願いします。